不思議な事が起きているように見えました。
連続して白熱電球に触ってやけどをした子がきたんですね。
それも、それなりの年令になっている子どもたちです。
何でだろう。
といろいろと考えていました。
我が家の娘の行動も踏まえて考えていた時に、
思ったことが有るんです。
今の子たちはきっと、「光=熱」では無いんだろう。
と思ってしまったんですね。
古来、光とは熱でありました。
洞窟の中に住んでいた頃から、光を取るには熱が伴いました。
焚き火から始まり、灯籠やカンテラ、ろうそくなど、様々な明かりがありましたが、
それはいずれも火焔を伴うもの。つまり熱を伴うものでした。
少し前までの日本の家屋も同様に光=熱の図式が伴います。
しかし、第二次世界大戦後にその図式に変化が出てきました。
蛍光灯の登場です。
蛍光灯は、電子の流れと衝突からの放射光がその原理です。
この時、初めて熱=光の図式が崩れました。
でも、まだ蛍光灯は熱かったんですけどね。
そして、最新のLEDの登場です。
消費電力が蛍光灯よりも遥かに低いこの発光体は逆に言うと熱となるエネルギーも少ないということ。
したがって、消費エネルギーと発光体の温度が一気に変わりました。
エネルギー消費に比べて発光体の温度が特に低くなったのです。
流石に室内を照らすものでは温度がそれなりなりますが、白熱電球よりも遥かに低くなったのも事実です。
そして、その生活に慣れた日本の子どもたち。
そうなんです。明るいものは熱いものという刷り込みは徐々に薄れてきたんですね。
室内でLED、蛍光灯のみの環境に慣れた子達は、旅行先の白熱電球に物怖じせずに触ってしまう。
何ていうこともあるかもしれませんね。
世の中の変化に伴い、病気の内容も変化していくものなんです。
というお話でした。
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