わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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湿疹の判断は「つまんでみる」ことから

湿疹の判断は「つまんでみる」ことから

今回は症状の見分け方のお話です。

湿疹とはどうやって見分ければよいでしょうか?

 

湿疹というのは何か?難しいお話ですが、

簡単にまとめると、

皮膚表面の炎症

の事を呼びます。皮膚炎とも呼ばれますね。

 

炎症の部位は皮膚の表面です。その0.1-1mmの範囲に起きるトラブルです。

 

では、どのように見て湿疹と判断しているのか?

実は見ていません。触っているんです。

湿疹の時に起きる皮膚の変化ですが、

 

1)ザラザラする。

これは、湿疹の起きた部分の皮膚が厚く、そして剥けてくるから起きる変化です。

 

2)固くなってくる

これは、湿疹に伴い、白血球やリンパ球が皮膚のなかに入ってくるから起きる変化です。

細胞の密度が通常より高くなるので、起きる変化ですね。

また、炎症が起きた部分は水っぽくなりますので、そのせいもあり、固くなります。

 

3)少し盛り上がってくる

これも先ほどと同様の理屈になります。

 

4)熱くなる

炎症が起きた時にはその部分が僅かに熱を持つようになります。

これは炎症の反応として局所の温度をあげるからです。

温度が上がれば、異物を排除する働きが強くなりますからね。

 

5)痛くなる、痒くなる

これも炎症に伴う反応です。

痛みを出すことにより、その部分を動かないようにさせます。

(余談ですが、痛みを感じない子は、安静にできず、湿疹はどんどんわるくなることがあります)

痒くなるのはなんでか?それは皮膚に入り込んだ異物を物理的に排除する役目があるからです。

特にトゲなどが刺さった場合は、痒くて引っ掻いていたら有る瞬間に痒みが薄れることがあります。

というのも、異物が取れてなくなったために湿疹の反応が弱くなったからなんですね。

この痛みやかゆみの反応は皮膚表面には現れません。

でも、痛かったら、その部分を触った時に逃げますよね。

痒かったら引っ掻くので、その部分に引っかき傷が出来ますよね。

そんなわけで、触ればある程度痛みや痒みの程度を把握することができます。

 

一回撫で回すだけで、皮膚科医はどこにどれだけの湿疹の強さがあるのか、

確認することができます。

もちろん、見た目でも判断しますが、どちらかと言うと、目よりも手の情報を重視しますかね。

 

では、医者以外の人でも湿疹かどうか判断できるのか?

それは大丈夫です。なれが必要ですが、乾燥肌の子を持つお母さんの中には

結構上手に湿疹の確認が出来る方もいるんですよ。当然医療の経験などはない人でも可能なんです。

 

わかりにくい?

そうですねえ。1.0mmが湿疹のために1.1mmになってもわかりにくいですよね。

 

では、どうすればわかりやすくなるか?

そこの皮膚をつまむんですね。

隣の荒れていない部分も併せてつまんでみて、その違いを知る。

それにより、湿疹か否かを区別しやすくなります。

1.0mmと1.1mmの0.1mmの差よりも

2.0mmと2.2mmの0.2mmの差の方がわかりやすいですからね。

 

 

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