そのような話を聞いたことがあります。
研修医の時だったかな?学生の時だったかな?
ということを思い出しました。
もちろん皮膚科の領域のガンにもそれぞれクセがありますよ。
さて、今日のニュースで出ていました、ガンの生存率について。
ニュースではさらっとだけでしたので、実際にデータを覗いてみました。
それぞれのクセが良く出ていますね。
一般的には生存率の曲線というものは最初は急激に下がり、
ある程度のところでフラットになっていく特徴があります。
というのも一般的に転移再発が起きるリスクというのは時間の経過とともに
低くなるからなんですね。
細胞の異常で無軌道な増殖がガンですから、増殖率が高い細胞が残っていれば
短時間で再発すし、低い細胞であれば再発までの期間が長くなります。
ただ、増殖率の低いガンというものは言葉遊びみたいなもので、
それだったら寿命の方が先に来る=ガンでなくなることがない。
ということになりますよね。
したがって、最初は再発率の高いガンでも時間が経過するにしたがって再発しなくなるわけです。
でも、見ていると、一つだけ、その傾向から外れるガンがあります。
乳ガンです。
いつまでたっても生存率の傾きが低くならず、同じペースで下がっているのが見えます。
他の臓器とは全くちがう傾向があります。
そういえば、学生の時にもそのように習った気がします。
乳がんは20年たっても再発する。
と。今でも理由はわかっていないのでしょうかねえ。
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