まず、すべてのガンでなくなった方のご冥福をお祈りいたします。
最近のニュース記事を眺めながら、気になった事が一つあります。
ガンの治療についてです。
治療は「何をすべきか」考える前に、一つ注意すべきことがあります。
もちろんガンに限らずすべての病気について同じことが言えるのですが、
特にガンについては非常に重要な注意点になります。
それは、「治療を待てるのか?」です。
治療を待つことが出来るのか?もしくは待つ余裕がないのか?
これは非常に大きな問題になります。
待つ余裕の無いものであれば治療法の選択に時間をかける余裕は有りません。
逆に急がなくても良ければじっくりと治療法を検討できるのです。
ガンにかぎらず、治療法をどうするのかは大きな問題となります。
選択肢が多ければそれだけ難しい問題になります。
今、すぐに出来る治療法の他にも、どこかにより良い治療法があるのかもしれない。
ひょっとしたらベストな治療が受けられるのかもしれない。
と考えたくなるのは当然のことでしょう。
でも、ここに時間という考えを忘れると大きな落とし穴に嵌ってしまいます。
どういうことか?
治療法を探し、検討しているうちに時間切れになってしまう可能性があるのです。
治療法と治療効果だけを考えたら
何もしなかった場合<すぐに出来る治療法<どこかに有る治療法
ですよね。
でも、待てない病気だったらどうなるでしょうか?時間軸を追加して考えた場合は
すぐに出来る治療法>何もしなかった場合=どこかに有るかもしれないけれど探せなかった治療法
つまり、治療をしなかった場合と、見つけられなかった場合はイコールになってしまいます。
つまり、最悪の結果が待っているのです。
この場合の最善の方法は、すぐに出来る治療法を今すぐ始める場合になるんですね。
この時間軸についての考えかたは医療者の側からすると、あまりにも当たり前の事になります。
逆に当たり前すぎて患者さんにその考え方が伝わらないことも多いのです。
この、待てるのか待てないのかについては難しい問題です。
待てるにしても、どのレベルで待てるのかも異なります。
数週?数ヶ月?数年?
と、また話は変わってくるでしょう。
ただ、治療法をどうするか考える際にはどのくらい待てる。言い換えれば悩むことが出来るのかは
今後を左右する上で重大な問題になりますので、
もしもわからない場合は、主治医の先生に確認してみたほうがいいでしょうね。
難しい問題ですが・・・
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