最近の外来でもまだちょこちょこ手足口病を診断します。
さすがに下火にはなりましたが。
しかし、最近見られるようになったのは、
爪の脱落する子です。
どうも、今年の手足口病の中には爪が落ちるタイプも有るようです。
数年おきくらいに爪が脱落する手足口病が流行します。
これはウイルスの種類に依ることがわかっています。
落ちるウイルスが流行するか否かが分かれ目。
ただ、今年多かったタイプのウイルスと爪の脱落がはっきりしません。
話を聞く限りではマイナーなタイプのようですが、
今後検討する必要がありそうです。
脱落するまでの期間は感染してから1ヶ月から6週間後くらいです。
そして、手足の20本の爪の打ち、ほぼ同時に数本の爪が浮いてきて
落ちるのが特徴です。
わかりにくいのは爪囲炎やぶつけた後の爪の脱落ですが、
その場合は1本だけのことがほとんどですので、そこで区別出来るでしょう。
爪が脱落した後ですが、ほとんど、正常な爪がまた生えてきますので
ご心配なく。
それでも気になるという方は一度皮膚科を受診してみてください。
手足口病に感染してからタイムラグがあるのでびっくりすることがあるかと思いますが、
大丈夫ですよ。
9月7日追記
今日も2名受診されました。
いずれも7月下旬に手足口病になっています。
逆に、それ以前に手足口病になった方が、爪が取れる可能性は低そうですね。
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