この質問も外来で良く聞かれる質問です。
結構難問ですが、少し考えてみましょう。
(なお、乳児ですので、生後1歳までの赤ちゃんに限ってのお話です。理由は後述)
まず、根本的なところから考えてみましょう。
日焼け止めはなぜ使うのか?
答え:皮膚の紫外線に対する露出を減らすため。
ですね。それが最終的には皮膚の老化を抑え、皮膚がんの発生を抑えることになります。
では、赤ちゃんの場合はどうなのか?
紫外線に露出する場合は、どのような場合なのか考えてみましょう。
もちろん外にでる時ですよね。
では、赤ちゃんはどのような状態で外に出ていますか?
ほとんどの場合はベビーカー、抱っこひも、おんぶなどの形で外出しているのでは無いでしょうか。
少なくとも、自分ひとりで勝手に歩くことは有りませんよね。
と、ここまで考えると一つ疑問が出てきます。
本当に気をつけるべきは赤ちゃんなの?ということです。
そうです、お母さんの方が実は重要な要素なのです。
自分で歩かない赤ちゃんはいつもお母さんと一緒です。
なので、まずお母さんが気をつけるべきなのです。
・日向を歩かない
・日光の強い時間帯(正午+-2時間など)に外出しない
など、お母さんが少し気をつけるだけでも、ずいぶん日光への露出を減らすことが出来ます。
また、当然ですが、日焼け止めが赤ちゃんにカブレを起こすリスクも有るでしょう。
皮膚の弱い赤ちゃんはそのリスクは成人よりも高いと考えられます。
そうやって考えると、お母さんは十分に気をつけることが出来るなら、
日焼け止めを使うメリットは、他の年齢の子どもに比べてあまり多くないことが分かりますよね。
でも、これは一般的なお話です。
・どうしても外出しなければいけない人
・南国に居る/行っている人
・保育園など、お母さんの目が届かない時間が長い人
については、日焼け止めは塗ったほうがよいでしょうね。
そして、日焼け止めが必要な場合ですが、
無理にSPFを上げる必要は無いです。25-30もあれば十分。
その代わり、汗で日焼け止めが流れてしまいますので、
2時間おきくらいに塗りたしをすること。
帰宅直後にシャワーで洗い流すこと。
をしっかりと、行ってくださいね。
最後に当クリニックおすすめの日焼け止めを挙げておきます。
成人ですが、皮膚テスト済み。ほとんど刺激感のない製品ですので
オススメですよ。
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