今回も目の周りに塗る軟膏のお話です。
いくつか、目の周りの湿疹に対して使われる眼軟膏というものがあります。
今回はその中でもネオメドロールEEという軟膏のお話です。
この軟膏、眼科の先生の中には多用される先生もいるようです。
なぜか?この薬には抗炎症作用を持つステロイドと抗生剤の双方の成分が入っているからです。
どちらにも効くので、処方する。
という先生も多いようです。
でも、逆に問題もあります。
湿疹だった場合は抗生剤は不要ですし、感染だった場合、ステロイドは治療を遅らせます。
つまり、どっちつかずということが一つ。
皮膚科のひとりとして見ると、湿疹と感染症の区別も付けられないの?ということになるのです。
もう一つは薬の種類の問題です。
この抗生剤がクセモノです。
抗生剤の成分はフラジオマイシンというのですが、
この成分でかぶれることがあるのです。
一般に塗り薬でかぶれた場合は判断することは比較的簡単です。
塗った部分が赤くなり、痒くじくじくしてきますからね。
シップ負けを想像してもらえばよいでしょうか。
しかし、このネオメドロールEEのフラジオマイシンで負けている場合には
一緒に入っているステロイドにより、かぶれの症状が隠されてしまいます。
でも、完全にかぶれを抑えることができないので、なんとなく落ち着かない赤みとかゆみがずっと続くのです。
とまあ、2つの成分がお互いに影響し合い、ワケのわからない症状を作ることになってしまうのです。
なので、私はネオメドロールEEは嫌いなのです。原則、処方しないのはこういったわけです。
simple is bestなのです。
一年前から目頭側瞼(特に右側)が突然痛痒く赤くなり、時に腫れ、酷い時は薄皮が剥けます。湿疹はできた事はありません。
眼科でネオメドロールEE軟膏を処方され、色素沈着するので日に一度だけと言われて塗り続けていますが一向に改善しません。
なので皮膚科にも行きました。保湿が大切とプロペトを処方されましたが、やはり改善しません。
元々肌が弱く敏感肌用の物を使用し、瞼の症状が出てからはアイメイクは完全に辞めました。
右目は加齢黄斑変性の注射を3回打った事があります。
それ以前から仕事柄ドライアイがあったのでヒアルロン酸Na点眼薬を常用していました。
加齢黄斑変性経過検査の際に瞼の件を相談したところ、それも影響はあるかもと言われたので使用を極力控えていますが改善しません。
ネオメドロールを処方された眼科では、たまに原因不明の人がいると言われ細菌検査等はしてもらっていません。
ネオメドロールEEやプロペトで余計悪化してしまう、又は合わないから改善しないという例はあるのでしょうか。
他の眼科に行き細菌検査等してもらうか、ネオメドロールを断った方が良いのでしょうか。