さて、今回は塗り薬のお話をしていきましょう。
塗り薬ですが、多くの種類の塗り薬は
「目の周りには塗らないように」
と記載されていることが多いです。
実際に薬剤師さんからそのように指導されたという方もたくさんいるのではないでしょうか。
しかし、ここには問題が一つあります。
目の周りにぬってよいお薬にはあまり種類がないのです。
いわゆる眼軟膏と呼ばれるものが処方されることが多いのですが、
特にステロイドの塗り薬では弱いものが多いのです。
結果として、なかなか湿疹が治らず、逆に薬の使用量が多くなってしまうなどの問題が出てしまいます。
当院ではそのような問題もあるために、顔に塗る用に使用されるステロイドの塗り薬を
目の周りにも塗るように指導しています。
ただし、これには条件が幾つかあります。無条件に使っているわけではありません。
一つ。毎週受診し、症状の変化を確認すること。
一つ。言われていない薬剤を塗らないこと。
一つ。目薬や飲み薬も合わせた治療を一緒に行うこと。
この3点はしっかりと守ってもらいます。
というのも、目の周りのステロイドと言うのはどうしてもトラブルに成ることがあるのです。
したがって、頻繁に受診してもらい、副作用が出ていないことを確認しながら短期間で治療を行う必要があります。
もしも、目の周りの痒みで悩んでいる方がおりましたら一度ご相談ください。
なにかアドバイスができるかもしれません。
こんにちは。いつもためになるお話、楽しみに拝読しております。
目の周りにステロイドを塗布する場合、先生なら何を選択され、どんなことに注意しながら観察されるのですか?