受験とアトピー性皮膚炎のお話、その続きです。
さて、受験や入社試験など、多くの選考を行うべき局面では
試験官と相対する面接を行う場合もあるでしょう。
今回はその場面でアトピー性皮膚炎がどのような影響をおよぼすのかについて考えたいと思います。
結論から述べると、年齢が上がるほど、不利になる。
でしょうか。
まず、面接官の素性を考えてみましょう。
受験ではおおむね学校の先生ということになるでしょう。
しかし、就職や転職についての面接官はその会社の社員でしょう。
しかも、偉い人だけではなく、一般の社員も駆り出されることもあると聞いています。
(特に大量の応募者を篩分けするような面接の場合はそうなるでしょう。)
ここに一つの大きな違いが有ります。
学校の先生は教育学を学んでいます。また、子ども達と接することが多い以上、子どもがどのようなものかも知っています。
また、アトピー性皮膚炎の子どもがどのような存在かを知っている。
コントロールされたアトピー性皮膚炎が学力に大きな影響を及ぼすものでは無いことも肌感覚で知っているでしょう。
しかし、会社の面接官にそのレベルの知識や知恵があるでしょうか?
残念ながらあまり期待をするべきでは無いでしょう。
すべての面接官にアトピー性皮膚炎に関する知識を持っていることを期待してはいけないでしょう。
逆に無知からくる偏った知識を持っている可能性は否定できません。
(アトピー性皮膚炎の人はみんな・・・・・っていうやつですね。)
同僚にアトピー性皮膚炎の人がいればまた違うんでしょうけれども。
そして2つ目の問題はまさに「同僚にいれば・・・」なのです。
アトピー性皮膚炎は年齢とともに発症している人の割合が減少します。
幼稚園、小学校、中学校、高校とそれぞれ人数が減っていきます。
受診する人もそうですし、実際に学校の検診のデータも同様の結果が出ています。
これはアトピー性皮膚炎が発症する一つの理由として「皮膚が子どもだから」ということも有るでしょう。
このお話はよく知られたものです。
では、それ以上ではどうなのか?
成人期になってからのデータはあまりないのですが、成人になってからも年齢とともに少しずつ
患者さんの数は減少していく印象を受けます。
このことから考えると、以下のことがわかります。
学校の先生はまずみんなアトピー性皮膚炎の子を見ている。
社会人の社員では、アトピー性皮膚炎の同僚や部下を見る確率は学校の先生よりは少ない。
ということが考えられます。
当然、アトピー性皮膚炎に対する理解度も同様の傾向を示すでしょう。
最後にもう一つ考えてみましょう。
面接を行い、合否判定を下すのは原則として上役です。
上役は多くの場合年齢が上になるでしょう。
学校は教頭先生や校長先生。
会社は社長や常務専務部長。
といったところでしょう。
さて、彼らのアトピー性皮膚炎に対する知識はいかがなものか?
と考えると、どうでしょうか。
やっぱり、ここでも差が出てくるのでは無いでしょうか。
知っているのか、知らないのか。
残念ながらあくまでもこのお話は推論です。
手元にはっきりとしたデータが無いのが現状です。
だれか、詳しい情報は持っていませんか?
もしもおもちこ方がいればコメントください。お待ちしています。
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