さて、質問です。
この機械は何に使うのでしょうか?
これは、ダーモスコープと呼ばれるものです。
この機械を使うことによって、ホクロを約10倍に拡大して見ることが出来ます。
それにより、ホクロの中にあるメラニン色素の分布をより細かく確認することが出来るのです。
細かく色素を確認できることで、どのようなメリットがあるのか?
細かく見ることで、そのホクロが悪いものかそうでないのかの区別を付けられます。
つまり、ホクロの悪性腫瘍、悪性黒色腫なのか、良性の腫瘍、色素細胞母斑なのかを
区別することが出来ます。
昔はホクロは「7mmを超えたら取りましょう。」
と言われることが多かったのですが、いまでは、7mmを超えていても、
そのホクロの色素の分布を見ることによって取るべきか取らざるべきかを区別することが出来ます。
小さいこどもの手術を行うということは本人や家族にとっても大変なことです。
そのリスクを、てのひらに乗るくらいの小さな機械で防ぐことが出来るのであれば、
とっても良いことなのでは無いでしょうか。
当クリニックでもダーモスコープによるホクロの診断を行っております。
前の病院から行っている検査方法ですので、既に数百人以上に検査を行ってきました。
時間はほんの数十秒から数分の検査です。麻酔なども必要なく受診したその日に検査を行うことが出来ます。
もしも診断に迷うような場合は、ダーモスコープの専門家が勤務している病院に紹介することも可能です。
小さなお子さんで、ホクロが心配という方は一度近くの皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。
もちろん、当クリニックでも診察を行っておりますので、心配なかたはどうぞご来院ください。
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