ある寝苦しい夜のこと。あまりにも暑い日で、一晩中エアコンをつけていました。
ふと目を覚ましたら隣で寝ている娘の姿がありません。
一体どこにと、一瞬で青くなった顔で眺め回すと、ベッドと床の隙間ですやすやと寝ていました。
どうもそのエアコンの冷たい空気が最も貯まる場所を探して自分で降りていったようです。
翌朝にけろりとした顔で、何事もなかったかのように起きて来ました。
そういえばと思い返してみると、自分も子どもの時にお昼寝で一番涼しいところを探して、
廊下で寝ていましたっけ・・・
どうも、子どもとネコはその部屋の中で一番涼しいところがわかるようです。
(ということを妻に話した所、「イヌもよ。」と返事が帰って来ました。
人間の大人だけが鈍いのかもしれません・・・)
診察室で話をしていると、「子どもがあちこちで寝ているので、元の体勢に戻すんです。」
と言われることがあるのですが、そこまでしなくてもいいんじゃないかと思います。
また、洋服についても同様です。
自分で脱いでしまうのは暑いからです。
半袖を脱ぐならタンクトップに。タンクトップを脱ぐのなら腹巻だけにしてしまえばいいのです。
・・・とここまで話をするとよく言われるのが、
「風邪を引いたりしませんか」ということ。
でもね、風邪はウイルスでかかるので、周りに調子の悪い子がいなかったらそんなにそんなに風邪を引くことはありません。
また、もうひとつは、「寒くなったらどうするんですか?」ということです。
でも、この言い方は自分の子どもの力を信じきれていないように思えます。
寒くなったら、今度は子どもは自分で動いて、温かいところを探しますよ。
時々、親にピッタリとくっついて眠っていますが、これは温かいところを探して、
その結果、自分で決めてくっついていますから。
まあ、そのまま見ててあげるのが一番だと思います。
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