毒蛾皮膚炎(毛虫皮膚炎)ですが、先週末から更に患者さんが増えて来ました。
どうもチャドクガの幼虫が老齢となり、単独行動を始めだしたようです。
そろそろ成虫になるので、患者さんの数は減るかと思いますが、まだ注意が必要な状態です。
チャドクガの患者さんを診察しているうちに、どうも私にも伝染ったようです。
首に2箇所、左に1箇所湿疹ができました。
いまはだいぶ落ち着きましたが。やはり痒みはかなり強いようです。
さて、チャドクガの湿疹はなぜ伝染するのか?それが原因がトゲだからです。
チャドクガの毛にた沢山のトゲ(毒針)が密集しています。
特に、毛虫がびっくりした時には沢山のトゲが体から外に撒き散らされます。
そのトゲが皮膚にささり、トゲの表面のタンパク質に対し抗原抗体反応が生じたために
いわゆる湿疹が出来上がるのです。
そのトゲは体に刺さった後も、ちょっとしたきっかけで再度皮膚から外れ、コロコロと転がってしまい、
また別のところに刺さるのです。
また、トゲが他の人にも伝染ることになります。
同様に洗濯物にもトゲのみが風で飛んできて、刺さってしまう。
それを着た人に湿疹ができてしまうということもあるのです。
別の芋虫のように、死んでしまえば毒がなくなるわけではなく、毛虫の死体のトゲにも
湿疹の反応を起こす力は残っているので、要注意です。
特に毛虫を駆除するときには皮膚を出さないようにくれぐれも注意してくださいね。
・・・・・・防護服?
ハチ用はありますが、毛虫用は見たことないですね・・・・・・
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