あれは、医者になってから2年目の事だったと思います。
ゴールデンウイークが終わった後、医局人事の都合で何回か地方の病院に行くことになりました。
その病院は地域の中心の病院で沢山の患者さんが来ると脅かされ、ビクビクしながら行ったのですが、
外来はガラガラ。のんびりと診察が出来ました。
診察終了後、その土地名物の肉そばを食べながら、看護師さんにその話をすると、
笑われ、理由を教えてくれました。
その時期はさくらんぼの収穫時期だったのです。
聞くと、さくらんぼの収穫時期はてんやわんやです。
普段はのんびりしているおじいちゃんやおばあちゃん、小さな子どもまで狩りだされ、
収穫、梱包、出荷と夜が明ける前から深夜まで、大忙しなのです。
当然、大きな病院にのんびりと受信している余裕はなく、病院側は閑古鳥が鳴く事になるのです。
なんでも、癌の手術ですら延期されることもあるとか。
逆に、その季節が終わると帯状疱疹の患者さんが増えるのです。
先のエントリーの通り、気が抜けてしまうのでしょう。
それを病院のスタッフは「さくらんぼ帯状疱疹」
と呼んでいました。
病は気からとはよく言ったものです。
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