だって、痛いのはイヤでしょ。
というのが一番の理由です。
傷の治り方は湿潤療法の方が幾分早い印象がありますが、
従来までの治療法であったとしても適切な方法であれば、子どもの傷は
早く、綺麗に治ります。
しかし、違いは痛みです。
特にじくじくした傷では、従来のガーゼでは傷口にくっついてしまい
剥がすときには強い痛みがあります。
また、乾燥している傷でもガーゼがこすれてしまい、体を動かすたびに
痛みが出てしまいます。
結果として、ずーっと痛みを感じてしまうのです。
逆に、湿潤療法では、傷をすべてフィルムまたはゲルで覆うために
貼っている傷の痛みは比較的に少なくなります。
また、剥がすときも傷には固く、くっついてはいませんので、痛みはガーゼより弱いです。
これだけでも子どもの傷に湿潤療法を使う十分な理由になります。
もちろん、大人であっても不必要な痛みを加える必要はないと考えています。
湿潤療法を進めるもう一つの理由は可動性です。
貼り付ける基材を適切に選ぶことにより、自由に痛みなく動かすことができます。
また、ガーゼがずれて傷口が露出することも防げます。
子どもの運動や活動を、不必要に制限する必要がないということは、
湿潤療法を積極的に選ぶ理由としては十分では無いでしょうか。
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