今回もおむつのお話をして行きましょう。
さて、ママさんが皮膚科におむつの中のトラブルで駆け込んだ時に
皮膚科医は何を考えているのかというお話です。
「おむつかぶれ」とママさんたちは言いますが、実はその中身は幾つかにわかれているということ、
知っていました?
この、オムツカブレですが、3つの病気がいっしょくたになったものです。
その3つとは………
・昔のオムツカブレ(=間擦性湿疹)
・今のオムツカブレ(=接触皮膚炎)
・外陰部カンジダ症
の3つです。
あれ、ここでもオムツカブレが2つあると思われたかもしれませんが、
今と昔では出方も症状も違うのです。これはおむつが変わったことが大いに関係しています。
つまり、昔は布おむつだったので、おむつの布の擦れによって赤くなってしまう。
今は紙おむつなので、こすれることは無いが、蒸れてしまい赤くなってしまう。
わけです。
確かに、紙おむつの材質は非常に良くなりました。先に記載とおり、日本の紙おむつは世界一だと思います。
しかし、あまりにも快適すぎるために、おむつの中におしっこをしても、それを不快に思わない。
また、少量おしっこをしただけでは漏れないため、おしっこをしても親が気が付かない。
そのために長い時間を蒸れたおむつで過ごしてしまい、おしっこやうんちで負けて赤くなってしまうのです。
同じようにカンジダというカビが繁殖してしまうのです。
技術の進歩で毎日の生活は非常に快適になりました。
ママさんたちが子どもの時に比べると、目に付く大きな変化というのは確かに少ないのですが、
目につかない小さな所での変化は非常に大きなものになっています。
今後も生活が変わるのかもしれませんが、それに合わせて新しい病気が生まれてくるのでしょう。
きっと。
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