コチニールと聞いてもピンと来ない人もいるかと思います。
では、カンパリと言えば?
これは見たことがある人も多いのではないでしょうか。
色々なもので割ってカクテルにして飲んでいますよね。
この鮮やかな赤い色のもとになるもの(今はカンパリには入っていません)が、
コチニールというものです。
その中に特に含まれるカルミン酸が鮮やかな赤い色を示すために赤い色素として、昔から使用されてきました。
中世のスペインが南米を支配していた理由の一つはこの色素とも言われています。
さて、このコチニールはどのようにして取り出すのでしょうか。
実は、この色素はある種の昆虫から抽出して作成します。
その昆虫がコチニールカイガラムシ、別名エンジムシという虫です。
メスの虫を乾燥させ、アルコールや水で色素を抽出します。
実はこのコチニールは様々な食品に添加されています。
有名な所では紅白のカマボコでしょうか。
昆虫の抽出物を口にふくむということで稀にですが、
コチニール入りの食品を摂取したあとにアレルギーが起こることが知られています。
原因は色素ではなく、同時に抽出された昆虫のタンパク質とのことであり、
国産品ではあまり起きないようですが、外国の商品は注意をしたほうがいいかもしれません。
安い、特に外国由来の「赤い食べ物」を食べた時だけアレルギーが起きた時には
原因としてコチニールを考えたほうがいいかもしれませんね。
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