本屋さんでタイトルを見た瞬間につかみとり、レジに持って行きました。
乾燥は一言で言うと、
「よく言った!」
です。
医療保険の効かない治療法は正直、玉石混交です。
医療情報の非対称性(患者さんとお医者さんが持っている情報の量と質があまりにもちがう)が
この問題を難しくしています。
また、インターネットで更に混乱に拍車がかかりました。
一般に「効いた」体験談はたくさんあります。しかし、「効かなかった」体験談はそれよりも
目立ちません。だって、当たり前ですよね。嬉しくないですし。
また、インターネットでは華のない情報はあまり書かれることはありませんので、
実際の効果よりも、ネットの方が華々しく見えてしまうのです。
(インターネットの宣伝の問題もありますが、これはまた別の時に。)
また、反証がされていても、それが目立たなかったり、よくわからなかったりするので、
霞んでしまうわけですね。
今回の特集では、医療者側、医者側の事情に踏み込んで、
解説がなされています。
自費の治療はたくさんありますが、受ける前に一度熟読することをおすすめします。
この話については、いろいろと書きたいこともあるので、今後、詳しく話をしたいと思います。
最後にいま流行りのTPPについても一つ。
混合診療という言葉があります。
健康保険の効く治療と効かない治療を同じ病気に対して、同一日に、同じ医療機関で行うことが出来る方法です。
もしも、混合診療が許可されたらどうなるのか?
自費診療の中には質の悪いものもたくさんあります。
健康保険の代わりにそのような自費診療をすすめることになると、どうなるでしょう?
患者さんは高いお金を支払い、(相対的に)効果のない治療法を行うことになるかもしれません。
儲かるのは、(その効果のない治療法を進めた)医師と関連会社のみということになりませんか?
・・・このようなことを考えると、単純に混合診療に賛成することが出来ないのです。