というような質問を最近はさせていただいております。
乾燥肌やアトピー性皮膚炎の問題の一つにかゆみの程度がこちらからはわからないことがあります。
実際にどの程度に感じているのか、なんとなくしかわからないんですね。
感覚なので仕方がないのですが、同じかゆみの強さがあったと仮定しても
それを強く感じる人、弱く感じる人がどうしても出てきてしまうのです。
当然ながらかゆみについては湿疹の悪化要因となります。
引っ掻いてしまいますのでね。したがってかゆみを止めることも大事になるのですね。
だた、問題はいままでかゆみの強さを直接的に測ることができなかった。
あくまでも湿疹の強さから間接的に推測することしかできませんでした。
ずっと悩んでいた問題なのですが、昨年からNRSという方法で解決できるか実際に行っています。
NRSとはNumerical Rating Scaleの略語ですね。
かんたんに説明するとかゆみの強さを0から10までの数字で示して貰う方法です。
痛みについて同様のことがなされているのを見たことがある方もいるかも知れませんね。
「海外ドラマで見たー!」
などど言われることもあります。
毎回外来でお伺いしますので、該当された方は予め考えていてくださいね。
なお、こちらの評価ですが、先に記載したように(兄弟であったとしても)感じ方の個人差は大きいものです。
なので、他の方との比較にはあまり意味はありません。
過去の自分のデータと比較しての評価とお考えください。
同様に高いから悪い、低いから良いと一律に評価するものではないということ、
現状にそぐわない数字を言うことによるメリットはまったくないということにも
注意が必要ですね。
「今日のかゆみは何点ですが?」
と聞かれたら何点と答えますか?
診察に来る道のりの中でちょっと考えてみてくださいね。