さて、先のエントリーでもあったとおり、当クリニックでは電子カルテを使用していることから、
データの保護については可能な限り多重化したシステムを作成しています。
診察室内にある電子カルテから、吉祥寺某所のハードディスクへ
インターネット回線を用いて、24時間リアルタイムのバックアップをとっております。
そのデータは毎日、首都圏某所のハードディスクへとコピーされ、
更に毎日、某県某市のハードディスクへと送られます。
同時に自宅にある医学雑誌などのデータも同様にハードディスクに2重にバックアップされます。
電子カルテのデータをここまでしっかりと保管するのには理由があります。
医師が守るべき法律、医師法第24条では、
診療録その他データは最低5年間は保存しなければなりません。
また、そのデータをなくすことは許されません。
東日本大震災では実際にカルテがなくなったために急性期、慢性期の治療に
支障が起きたと報告されています。
首都圏においておくだけでは、大規模な災害が起きた時には対応しきれませんので、
首都圏以外の地方にも分散しているのはそのためです。
災害が起きたその時は無理でも、一度地方に戻り、データを入手すれば、
少しでも患者さんの役に立つことができるのではと思い、多重バックアップシステムを作成しました。
可能でしたらいずれはクラウドバックアップも進めて行きたいと思います。