すみません。まだ論文は手元にないので、今回は番外編をお送りします。
おかしいな、18日には雑誌のHPを除いたのですが、ありませんでした。
結構時間にルーズなのかもしれません。
さて、このフィラグリンの変異はある程度の割合で見られることがわかりました。
しかし、一般の病院では検査をすぐに行うことは出来ません。
現時点ではいくつかの大きな病院で検査を行っているくらいです。
では、フィラグリンが減少しているか否かをすぐに判断することが出来るのか?
実はある程度は判断ることができるとされています。
まず、フィラグリンの欠乏で起きる病気にかかっていること。
もともとフィラグリンの欠乏は「尋常性魚鱗癬」で見られることがわかっていました。
この尋常性魚鱗癬とアトピー性皮膚炎の合併が多いことからアトピーにも転用され、
原因の一つで有ることがわかったのです。
では、この尋常性魚鱗癬とは一体どのような症状なのか?コレは漢字が教えてくれます。
尋常性。これは「普通の」という意味です。尋常小学校は今は小学校ですね。
魚鱗。つまり、魚のウロコですね。
癬。これは皮膚の病気の事です。
魚のウロコのように皮膚が見えること。これが魚鱗癬の症状です。
尋常性魚鱗癬は子どもの病気です。
冬になって、すねの部分に白い菱型の模様ができる子がいます。
そして、その模様の部分から粉が落ちてくる。これが尋常性魚鱗癬の症状です。
まず、この尋常性魚鱗癬があると、フィラグリンの欠乏がある可能性が高いです。
もう一つは手足のシワです。
手には指紋、掌紋がありますよね。足にも同様ですが、
この特に掌紋がとても深い人がいます。
掌紋の深さとフィラグリンの欠乏には関係がある可能性が高いことが知られています。
スネと手のひら。その部分をチェックすることで、フィラグリンの状態を間接的に知ることが出来るのです。