デュピクセントの治療歴も長くなってきた患者さんの中には
旅行や出張などでデュピクセントを飛行機内に持ち込む必要が
出てくることもあります。
今回はそんなお話です。
まず、デュピクセントの飛行機内持ち込みそのものについて。
これは一定の条件をクリアすれば問題ありません。
そして、手持ちで持ち込みを行う形になります。持ち込み手荷物というものですね。
預け入れは基本的には禁止となります。
(航空会社に指示された場合はその限りではありません)
というのも、預け入れ荷物は基本的に与圧はされません。
高度数千メートルの中、与圧も暖房もされませんので低温にさらされます。
そのために薬の成分が変質してしまう可能性、
注射器が凍結してしまい正常に稼働しない可能性。
が出てきます。
したがって必ず持ち込み手荷物としての取り扱いが必要になるわけです。
もう一つは航空会社の許可について。
こちらは書類をしっかりと用意する必要があります。
サノフィさんのWebに、海外渡航、国内旅行用にそれぞれ書類がありますので、
そちらをダウンロードし、必要事項を医療機関にて記載して貰う必要があります。
これがないと空港で飛行機に乗るか、薬を破棄するかの難しい二択を迫られる可能性が
ありますので、要注意です。
また、医療機関に持参しても外来の混雑状況によっては即日に書類が用意できない
可能性がありますので、ご注意ください。
旅行に行く前には必ず。できれば、決定したらすぐに医療機関に相談してください。
薬の心配をせずにゆったりと旅行を楽しみたいところですね。