アタマジラミの話を続けましょう。
アタマジラミを見つけるにはどうするか?
これはまず疑って頭を見るところから始まります。
かゆみはしらみはしばらく血を吸わないと出てきません。
これは、痒みの原因はシラミが血を吸う時に吐き出す唾液の成分に対するアレルギーだからです。
何度も言うように、かゆいのとシラミがいるのはイコールではありません。
シラミがいてもしばらくは痒くないですし、
逆に薬を塗っても同じく痒くなくなります。
さて、話がずれました。
シラミの見つけ方ですが、虫そのものは非常に見えにくいです。
たまに虫を捕まえて持ってくる豪の者もいますが・・・
見つけるのは卵です。
シラミの卵は半透明です。
正確には中に虫が言えれば茶色っぽく見えますが、
遠目には半透明から銀色にみえます。
また、キラキラして見えることも有ります。
場所は後頭部から側頭部に多いです。
前の方にはあまりいません。何故かはよくわかっていませんが。
もう少し近づいてみると、シラミの卵の特徴が見えてきます。
それは、髪の毛の片側にへばりついていることです。
なので、髪の毛と卵とのバランスが悪く見えます。
このことは他の原因と区別する上で非常に重要です。
紛らわしい物にフケとヘアーキャストがあります。
フケはそれこそ、吹けば飛ぶので区別はすぐに付きますが、
ヘアーキャストは吹いても飛びません。
そもそも、ヘアーキャストもフケの一種なのですが、
毛穴1周分のフケがひとかたまりになっているので、髪の毛を輪のように取り囲んでいるのです。
なので、吹いても飛ばないのです。
でも、シラミの卵は髪の毛の片側。ヘアーキャストは髪の毛全周なので、
区別出来るのです。
シラミの卵の見分け方の最後は、引っ張ってみることです。
フケもヘアーキャストも引っ張ると抜けてきます。
しかし、シラミの卵は髪の毛にこびりついているので、軽く引っ張ったくらいでは取れません。
なので、最後に引っ張ってみるのです。
肉眼であたりをつけたら、次に拡大鏡でチェックします。
虫眼鏡でも構いません。クリニックではダーモスコープを使っています。
すると、卵がしっかりと見えるのです。
本当に区別するときには顕微鏡で確認することも有ります。
これで、診断は終了。次はシラミの治療の話をしていきましょう。
最初の写真は何かって?シラミの卵はこんなふうに張り付いていますよという絵なのですが、
わかりにくい?・・・ごめん。