わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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選び方

皮膚科医から見た加湿器の選び方

毎日少しずつ寒くなり、診察室にも乾燥肌の患者さんが一気に増えるようになりました。

 

冬になり、乾燥肌が強くなると、欲しくなるのが加湿器です。

この加湿器について皮膚科医の立場からどのようなものが良いか見て行きたいと思います。

 

加湿器のタイプをおおまかに分けると、

1)加温式

2)超音波式

3)気化式

の3種類に分けることが出来ます。

 

皮膚科医のオススメは、ズバリ3)の気化式です。

なぜか、残りの2つの欠点から見て行きましょう。

 

1)の加温式は文字通り、水の温度を上げることにより水蒸気を発生させます。

ここで問題になるのは水蒸気の温度です。

2)の超音波式や3)の気化式とは異なり、かなり水蒸気の温度が高くなります。

そのために水蒸気の吹き出し口でやけどをするリスクが出てきます。

実際に小さい子にとって、水蒸気が出てくるのが面白いらしくて

やけどをした子を診察したことがあります。

高齢者や小さなお子さんのいる家庭では正直、オススメは出来ません。

 

では、2)の超音波式の問題点はどこに有るのでしょうか。

超音波式の加湿器の中では、水に超音波を当てることで水蒸気を生成しています。

この水蒸気がクセモノです。水蒸気の中には水の中に存在している小さな微生物や

アレルゲンなども水蒸気になってしまいます。

その成分が空気中を漂い、息の中から体内に入ってしまうリスクがあります。

そのために、病気をもらってしまうリスクがあるのです。

 

最後に、3)の気化式の加湿器のメカニズムですが、

大きなろ紙で水を吸い、そのろ紙に風邪を当てることで水蒸気を放出するものです。

温度も上がることはなく、水中の異物を水蒸気にすることは無いので、

皮膚科医の目から見ると、最も安全なものとなります。

欠点はうるさいこと。音が大きいこと、発生させる水蒸気量が少ないことがありますが、

これについては運用方法でなんとかすることが出来る問題です。

もう一つの欠点はサイズが大きくなること。もうこれがどうすることも出来ません。

実際に寝室で使っていましたが、正直「邪魔」でした。

でも、子どもにやけどを作るよりはいいのでは無いでしょうか。

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