恒例?最新号ひよこクラブの記事から気になるところをピックアップして見てみます。
今回のテーマは食物アレルギーです。
赤ちゃんを持っているお母さんはみんな心配なこの病気。
気持ちはよくわかります。
実は私(院長)も食物アレルギー持ちなのです。
メロンを食べると死んでしまう(のは言い過ぎ。でも、呼吸できなくなる可能性があります)ので、
結構切実な問題だったりします。
自らの経験でも、アレルギーが有ることが判明するまで時間がかかりました。
血液検査にもひっかからないものでしたし。
検査ですが、血液検査は嘘をつくことがあるのはご存知でしょうか?
まず、症状があっても血液検査で引っかからない場合。
血液検査でチェックするのは、その食材の中でもメジャーなものです。
数が少ない、マイナーなタンパク質が原因の時には引っかからない場合があります。
逆に検査が陽性でも症状がない場合。
この場合は抗体のゴミが引っかかっている場合があります。
特にアトピー性皮膚炎が重症の場合、血液検査をすると、全てに反応していることがあります。
この場合は逆に困ってしまいます。
本当は、血液検査である程度、見当をを付けたのちは、皮膚検査や負荷試験を行うべきなのです。
でも、問題はやってくれる医療機関が少ないんですよね。
医療者の立場で考えると、これらの検査は最悪ショックになる可能性があるので、
何があっても大丈夫という体制でないと試験を行うのは難しいのです。
紹介する方も気軽に紹介できないのが難しいところです。
結局は症状と治療への反応性をみて、という形になるのですが、
次はそのお話をしましょう。