台風が近くなると風が強くなりますね。
道路の看板が倒れないか心配な日が続きます。
今週に入り、今年はじめてのあたまじらみの患者さんが受診されました。
まあ、夏休みにもらって、痒くなるのに数週間かかりますので、そろそろかとは思っていましたが。
皆様、アタマジラミについてのイメージはどのようにお持ちでしょうか。
私が最初に思い出すのは歴史の教科書です。
敗戦直後の写真だと思いますが、
子どもが頭からDDTの粉をふりかけられている写真が最初に浮かんできます。
また、実は、小学校の頃にシラミの精密検査を受けるように言われたことも有りました。
その時は実家にて、父親に(父親の皮膚科医なんですよ)、髪の毛を見てもらい、
しらみではないと言われた記憶がなんとなくあります。
さて、実はこのイメージは間違っています。
昔はたしかにしらみは栄養が悪い子や不潔な子に起きるとされていました。
どうしても貧困とイメージが結びついているのはそのためかと思います。
でも、現在は違います。
普通の子が普通にあたましらみにかかるのです。
一説にはヨーロッパでは全児童の数%にも及ぶとか・・・
また、月に1回は頭のシラミをチェックする日があるとか・・・
多分日本はそこまで多くは無いと思いますが、多分数百人に一人くらいの割合で
患者さんは発生していると思われます。
で、原因はむしろスポーツや合宿でしょうね。
水泳はハイリスクと考えられます。
要は頭をくっつけていれば、シラミの虫が「ぴょん」と飛び移る。
ということです。
だから、シラミは誰にでも起こりうるものです。
シラミを理由にしていじめるなんて、もってのほかですよ。