一部ネットでも話題になっているようですが、
お蕎麦のアレルギーって本当に怖いんですよ。
少なくともそばアレルギーがあってお蕎麦食べたことのない人に
お蕎麦及びそば関連の食品を食べさせることが絶対にやめてくださいね。
Yahooで堀向先生がその理由についてお話されています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20221201-00326491
堀向先生とは以前に同じ病院で一緒に働いていました。
少なくとも成育時代にはそばアレルギーの有無についてはアレルギー科にすぐに
お願いしていましたし、現在もアレルギーに強い先生に紹介状を書いています。
それだけ蕎麦アレルギーの検査は難しいものがあります。
記事にもある通り、蕎麦を使用しないでの検査の信頼性が低いこと。
アレルギーを起こす閾値が極めて低いために
(高校時代の先輩は、そばがらの枕が置かれているお部屋に入っただけで
アレルギー症状を起こした話をしていたのを覚えています。)
ほんのすこしの量でも症状を出しかねないこと。
そしてその症状がかなり激しいこと。
以上を考えると開業医レベルでは対応しないほうが良さそうだという結論になるのです。
大きな病院で入院して、アレルギーの専門家がそばにいて何かあったときにすぐに対応できる。
そのような状況で初めて精密検査を行うべきと考えています。
食物アレルギーについては対象となる食物によって症状の出方、治療の進め方がかなり変わります。
お家で少しずつ食べてみることが可能な食材もありますし、全く不可能な食材もあります。
お蕎麦については完全に後者の食材となりますので、ご注意ください。
食物アレルギーについての相談も当院ではお受けしておりますし、合併された方の治療も
軽症でしたら行っております。
一度ご相談いただき、専門医につなぐこともできます。
小児でしたら近隣の専門の先生に直接紹介状を記入しますし、
成人の方はアレルギーセンターを併設して総合的に対応してくれる病院に紹介いたします。
食物アレルギーの方はくれぐれもお家で自己判断のもとにチャレンジするのではなく、
一度医師に相談してみてくださいね。