さて、医師のための荷物収納術の2回めです。
今回はまず、荷物のコストについてお話を進めていきたいと思います。
コスト、大事ですよね。
医師にとっては当たり前のように聞く話ですが、
部屋の一つが医学書及び雑誌で占拠されているという話があります。
幸いにしてまだ医学書で床が抜けたという話は聞いたことがありませんが、
多分、床が傾いたり、かしいでいるというのは十分にありうるでしょう。
また、一般に医師は本好きな人も多いですから、更に専門書以外の書籍も加わることになります。
ここで考えたいのが空間のコストです。
実際に書籍をおいておくことにより、どれだけのコストがかかるのか考えてみたいと思います。
さて、取り出したるは1冊の文庫本です。
縦15cm,横10cm,厚み2cmの本で660円でした。(計算を簡単にするために概算値を出しています)
このコストを計算してみましょう。
対象となる物件は吉祥寺です。おや、クリニックの上の物件が空いていますね。
24.83平米で月7万8千円です。でも、バス、トイレなどがあるので、実際に使えるのはその1/3と言ったところでしょう。
部屋の高さ2.5mと仮定して、文庫本1冊の占めるコストを考えましょう。
ちょっと計算してきます・・・・
出ました。
年間0.5円かかっています。
さて、660円の文庫本に対して年0.5円の維持費です。
大体年率にして0.1%を少し切るくらいでしょうか。
もちろん、この中には機会損失のコストは考えていません。
機会損失とは、その行為をやめて(今回は本をおいておくことですね)そこに別の物をおいておくことで
得られたかもしれない利益のことです。
いかがでしょう。
そして、その本を年に1回見ることもなかったら・・・
と考えると、結構空間のコストがかかっていることが理解できるのではないかと思います。
言い換えましょう。空間対効果は悪くないでしょうか?
もちろん、その本はなによりも大切なモノだと考える方も居るでしょう。
そのようなものはしっかりと取っておけば良いのです。
問題は、そこまで大切ではない本についてなのです。
前項でお話した、たまにしか見ない医学雑誌なども当てはまるかもしれません。
では、どうすれば空間のコストを下げることができるのかを、次に考えていきましょう。