隔週くらいでしょうか。老人ホームに往診に行っています。
定点観測みたいな形になりますので、季節の変化とともに皮膚の変化も見えてきます。
乾燥肌、徐々に出ていますよー。
要注意ですよー。
乾いてきましたよー。
痒くなってきますよー。
ということがここ数回の観察で見えてきました。
そろそろ乾燥肌の季節ということですね。
気をつけないといけないですね。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
隔週くらいでしょうか。老人ホームに往診に行っています。
定点観測みたいな形になりますので、季節の変化とともに皮膚の変化も見えてきます。
乾燥肌、徐々に出ていますよー。
要注意ですよー。
乾いてきましたよー。
痒くなってきますよー。
ということがここ数回の観察で見えてきました。
そろそろ乾燥肌の季節ということですね。
気をつけないといけないですね。
寒くなって、乾燥も強くなってきました。
みんな乾燥から湿疹が出てきて受診しています。
薬を使えば良くなるのですが、では、いつを以って保湿剤からステロイドに切り替えれば良いのか?
それは痒みが出るかです。
痒くなったら保湿剤では効きません。
というのも、引っ掻くことにより、湿疹が悪化するためです。
そして、保湿剤には痒みを止める力が非常に弱いからなのです。
湿疹は引っ掻く行動により、加速度的に悪化します。
そのために引っ掻きを止めるイコール痒みを停めなければいけません。
それがうまくいき、かゆくなくなってきたらまた保湿剤に戻してあげれば良いのです。
ステロイドの塗り薬には保湿効果は有りません。
保湿剤には痒みを止める効果は有りません。
この2種類の薬を上手に使用することによって、
皮膚の乾燥と痒みを上手に抑えてあげましょう。
お待たせしました。外の掲示板もそろそろ打ち合わせができそうでホッとしています。
さて、今回は室内の暖房についてのお話です。
こんなニュースが有りました。
首都圏の暖房はエアコンが中心というお話ですね。
後半の設定温度のお話は今回は外して、今回は暖房器具のお話をしたいと思います。
エアコン自体は東京の環境を考えると当然と思います。
特に赤ちゃんのいる家庭では石油ストーブやガスストーブはヤケドの心配もあり、使いにくいですもんね。
でも、エアコンの持っている重大な欠点。それは湿度が下がることなんです。
石油やガス、もちろん練炭も当てはまりますが、その場でモノを燃やす時には必ず二酸化炭素と水ができます。
でも、エアコンやオイルヒーターなどの電動機器ではその二つは出来ません。
(厳密には発電所で出ているんですけどね。)
室内に水が増えることが無いんです。
ストーブをたくと窓に結露が生じることも有りますが、それは水が室内で多く作られているからなんですよね。
そして、温度が上がるとどうなるのか?相対湿度が下がります。
その状況に長くいると皮膚も乾燥してきます。
なので、エアコンを使っていると皮膚も乾燥してくるんですね。
同様に電気毛布やこたつでも同様の状況になります。
部屋の湿度に注意することも必要です。
特に暖房器具は何を使っているかも大事なことですね。
毎日少しずつ寒くなり、診察室にも乾燥肌の患者さんが一気に増えるようになりました。
冬になり、乾燥肌が強くなると、欲しくなるのが加湿器です。
この加湿器について皮膚科医の立場からどのようなものが良いか見て行きたいと思います。
加湿器のタイプをおおまかに分けると、
1)加温式
2)超音波式
3)気化式
の3種類に分けることが出来ます。
皮膚科医のオススメは、ズバリ3)の気化式です。
なぜか、残りの2つの欠点から見て行きましょう。
1)の加温式は文字通り、水の温度を上げることにより水蒸気を発生させます。
ここで問題になるのは水蒸気の温度です。
2)の超音波式や3)の気化式とは異なり、かなり水蒸気の温度が高くなります。
そのために水蒸気の吹き出し口でやけどをするリスクが出てきます。
実際に小さい子にとって、水蒸気が出てくるのが面白いらしくて
やけどをした子を診察したことがあります。
高齢者や小さなお子さんのいる家庭では正直、オススメは出来ません。
では、2)の超音波式の問題点はどこに有るのでしょうか。
超音波式の加湿器の中では、水に超音波を当てることで水蒸気を生成しています。
この水蒸気がクセモノです。水蒸気の中には水の中に存在している小さな微生物や
アレルゲンなども水蒸気になってしまいます。
その成分が空気中を漂い、息の中から体内に入ってしまうリスクがあります。
そのために、病気をもらってしまうリスクがあるのです。
最後に、3)の気化式の加湿器のメカニズムですが、
大きなろ紙で水を吸い、そのろ紙に風邪を当てることで水蒸気を放出するものです。
温度も上がることはなく、水中の異物を水蒸気にすることは無いので、
皮膚科医の目から見ると、最も安全なものとなります。
欠点はうるさいこと。音が大きいこと、発生させる水蒸気量が少ないことがありますが、
これについては運用方法でなんとかすることが出来る問題です。
もう一つの欠点はサイズが大きくなること。もうこれがどうすることも出来ません。
実際に寝室で使っていましたが、正直「邪魔」でした。
でも、子どもにやけどを作るよりはいいのでは無いでしょうか。