わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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理科

『たんぽぽ』

春、入園や入学、それぞれの進級で、何かと忙しい季節ですが、そろそろ落ち着いてきた頃でしょうか。

今年は桜の開花が早く、東京では4月にはソメイヨシノはほとんど終わってしまいましたが、まだまだ春爛漫、道端ではたくさんの花が咲いています。

我が家では幼稚園の行き帰り、少し歩みを止めて花々を観察しています。

ちょうど花盛りがたんぽぽ。3月くらいから咲き始め、5月いっぱい位までよく見かけます。

このたんぽぽ、3日かけて咲くことをご存知でしょうか。
私も知りませんでした。一日目の花、二日目の花、三日目の花、よく見ると違いが分かります。

 

 

そして花が終わるとしぼんで倒れます。
ところがそこでもうひと頑張りするのです!
そこから花の茎が伸びるのです。しかも尋常じゃないくらい‼︎

そして再度立ち上がり、上に向かって真っ直ぐに伸びた後、あの綿毛を開くのです!

40年以上生きてきて、知りませんでした。
娘と観察してみると、たしかに花も違いますし、綿毛になったたんぽぽの背が異常に高いことにも気がつきました。

綿毛のたんぽぽは、あとから急速に伸びたと思われる部分の茎が、色が違いました。
妊娠線みたいなものでしょうね(笑)

当たり前の風景ですが、まだまだ知らないことがいっぱい。
我が家は、春になるたび、この本を出してきて読んでいます。
ぜひ、お子さんと一緒に楽しんでみてください。

注記:我が家の娘は、フレーベル館のしぜんシリーズの『たんぽぽ』が大好きなのですが、このシリーズは月刊で、バックナンバーがなくなると購入できなくなるので、同じ内容の本を紹介させていただきました。


液体窒素でアイスクリームを作ってみる

というお話を見かけたので、早速作ってみました。

 

参考にしたのはこちらのサイトです。

理科の実験サイトですね?

 

作り方はアイスクリームの作り方そのまんまです。

冷却するのを冷凍庫ではなく、液体窒素で一気に冷やすだけです。

数時間かかる作業が数分に短縮されるのです。

 

 

ということで、材料を購入してレッツトライ。

ビニールに材料を入れて、

液体窒素をボウルに大量に入れて、

いざ、浸します。

 

じうー。

と、大量に液体窒素が暖められて蒸発しますので、

適宜液体窒素を補充します。

 

ときどき、持ち上げて、中身を撹拌します。

と、徐々に外側から硬くなってくるでは有りませんか。

まあ、あまり頻繁に持ち上げるといつまでたっても凍りませんので、

30秒に1回くらいのペースで持ち上げて中身をかき混ぜて下さい。

 

そうしていると、ある時を境に一気に硬くなってきます。

触ってみて、全体的に硬くなったら終了です。

 

実際にたべてみると、おお、アイスクリームだ。

でも、なんかコクが薄い?

「生クリーム少なくしたからね」

・・・左様ですか。

 

味は普通のアイスクリームです。

まあ、時短メニューということです。

 

ただし、気をつけることは、固くしないこと。

最初に固くなって、もみきれずそのままだった部分も食べてみましたが、

印象としては冷蔵庫に入れて硬くなりすぎたアイス、そのまんまです。

 

液体窒素があったら試してみてくださいね。

・・・その液体窒素の入手が一番むずかしいんだってば。

 

世界一小さなアニメーション

 

IBMから、世界一小さなアニメーションが発表されたようです。

男の子がボールで遊んでいるアニメです。

 

アニメの粒子は比較的粗いのですがその粒の大きさはなんと、原子数百個分しかないとのこと。

電子顕微鏡を使わないと見ることのできない世界です。

 

すでに技術はこのようなことが可能になるまで小さくなったのですね。

私たちの日常生活に応用される日も近いかもしれませんね。

 

ニセモノ学術誌

なるものが増えているようです。(元ネタはこちら

 

寡聞にして皮膚科の領域では聞いたことがありませんが。

ニセモノ学会は見たことがあります。

その分野に詳しい人間からすると「なんだかなあ」

ですが、まったく知らない分野だと思わず信じでしまいそうです。

 

今はインターネットで簡単に色々な検索ができますから、

その人のプロフィールにニセモノ学術誌が載っていた場合、

思わず早合点してしまいそうです。

「こんなにたくさん論文を書いている」=「その分野に精通している」

と思いますからね。

ある種の広告となるわけですね。

 

また、ニセモノ雑誌を編集する人間もそこあたりは心得ているわけでして、

たくさんのお金を要求してくるわけです。

同じ穴の狢と言ったところでしょうか。

 

一昔前に流行った「学歴ロンダリング」のようなものでしょう。

(学歴ロンダリングについてはこちら

 

医者は特に開業すると全然関係のない話になってしまいますし、

医学雑誌の場合、変なことを書いてしまい、それが一般化すると

それで迷惑を被る患者さんが出てくるので、ほとんどみられないと思いますが、

他の分野では、偉くなるためにニセモノ学術誌を利用する人がいるのかもしれません。

そこまでして、偉くなりたいんですね………

「有機化学美術館へようこそ」

有機化学美術館へようこそ ‾分子の世界の造形とドラマ (知りたい!サイエンス)

 

この本を高校生の時に読んでいれば人生は変わっていたと思います。

多分化学の道に進んでいたかもしれません。

化学はもともと結構好きでした。

こんなに奥が深く、楽しいということを知っていたらいまここでこうしてブログは書いていなかったかもしれません。

それほどまでに楽しませてくれる書籍です。

 

以前より筆者のブログはたまに覗いていました。

最近光合成について勉強している時にたまたまリンクを見つけ、

読んでいたらつい引きこまれてしまいました。

 

いや、こんな分子が世の中に存在するなんて思ったことありませんもの。

nanoputian

 

 

Nanocar2

 

「面白ければいい」というと叱られるかもしれません。

毎日の生活に役に立つのが大事という考え方もあります。

しかし、今は大事では無いように思えることでもいずれ花がさくこともあります。

カーボンナノチューブ、フラーレンなどがいい例ですね。

 

それだけではなく、こんなに面白いものがあるんだよ。

ということを子どもたちが学ぶことも大事だと思います。

子どもはびっくりするくらい好奇心が高く、

脇目もふらずにのめり込んでいきます。

その最初の取っ掛かりとしてこのような本は大事ではないでしょうか。

646px-Types_of_Carbon_Nanotubes

Fullerene-C60

 

この本は難しい化学式はあまり見られません。

CGでカラフルで不思議な図がたくさん載っています。

小学生から中学生くらいでも十分に読むことが可能です。形を眺めるだけでも面白いです。

また、化学をある程度勉強した方であればなおさら。大人が読んでも楽しめます。

たまには自分の専門分野と全く違う本を読んでみてもいいのではないでしょうか。

 

お勧めです。

 

二重らせんを目でみれば

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顕微鏡もここまで細かく見ることができるようになったんですね。

アブストラクトはこちらです。

 

NHKスペシャルかな?初めて見た時にはただただ関心しているだけでした。

まあ、見えないしねえ。

と思っていたのですが、最先端の技術でそれすらも見えるようにしてしまったようです。

 

分子や原子の世界になると、どうしても原子の配列でしか物を考えることが

できなくなっているので、その分子が実際にはどのように見えるのかを

この目で確認できるというのはすごいことに思えてきます。

 

もっと細かい所までわかるようになる日が来るのでしょうか?

「脳には妙なクセがある」

脳には妙なクセがある

 

著者は現役の薬剤師さんです。

もっとも研究を中心に行なっている方ですが。

この本は脳の研究について、最新の知見をわかりやすく噛み砕いて教えてくれるものです。

巻末の参考文献の多さといったら…

 

人間は、進化の果てに出現しました。

同様に人間の脳も進化の結果生まれたものです。

そのため、その他の動物と非常に似通った反応をすることもあります。

逆に、「自分で考えて行った」ものも実は自動的な脳内の反応を反映したに過ぎないこともあるのです。

 

この本では脳が本来持っている偏り「バイアス」について詳しく説明しています。

つまり、人間という存在が元から持っている偏りについて明快に解説されているわけです。

この事実を受け入れるのは結構不愉快なものですが、事実を事実として受け入れた上で、

どのように生きていくのかを考えてみてもいいのかもしれません。

 

追記1

これらの現象の大くは、まだ理由や機序の不明なものも多く含まれています。

あくまでも「その傾向がある」ということしか示されていません。

「方向性」のみであり、「明確な事実」と言いにくい部分があることも確かです。

そこだけは、忘れないようにしないといけませんね。

「しもばしら」

 

しもばしら (かがくのとも傑作集―どきどき・しぜん)

 

今回はしもばしらの話です。

東京では普通に見ますが、これは珍しいことだと知っていましたか?

じつは、しもばしらが出来る条件の一つに、土壌があります。

関東ローム層のような粘土質の土壌で、上手に育成することが多いようです。

上の本は子供向けにしもばしらについて詳しく解説された本です。

家で簡単にできるしもばしらの作り方について書いてあります。

もしも良かったら参考にしてみてください

 

ほら、こんなに大きなものは初めて見ました。

釘かと思いましたよ・・・

(練馬区、立野町にて)

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