お父さんがキモい理由を説明するね
著:中山順司
ウ、ウチはまだキモいなんて言われていませんからね。
その辺りはお間違いなく!
まあ、小学校に入ったばかりの娘なので、まだ考えていることもそれなりに分かるのです。
しかし、これから徐々にわからないことも増えてくるのでしょう。
いまでも、時にはっとするようなことを言ってきますからね。
この本は中学生の女の子とそのお父さんのお話を綴ったものです。
会話がなくなってくるこのお年ごろ、世のお父さんは戦々恐々と迎えるであろうことは
容易に想像できます。
じゃあ、実際に子どもはどのようなことを考えているのか?
詳しくは中身を読んでいただくにしても、思ったよりもしっかりと考えているな。
と言うのが正直な感想でした。
この時期の父親と娘の関係は非常に複雑かつ難しい物です。
過去を引きずり、子ども扱いする父親と、
成長している実際の娘のギャップ。
娘側も、しっかりとその変化に気がついているわけではないので、もどかしさが先に出てしまう。
また、単純な男性と繊細な女性という性差もあり、
すれ違いが多くなってしまう時期なのでしょう。
母親と男の子ではそうすれ違わないのかもしれませんが・・・
さて、ここで気になったことが一つ。
著者は小学校の時はすれ違ったまま時間が過ぎてしまいました。
では、その小学校の時からしっかりとしはお話をしてみたらどうなるのでしょう。
実際に試してみる価値はありそうですね。