わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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湿疹

Twitterまとめ:寝入りばなに痒くなったときの対処法

小さなお子さんが寝入りばなに痒くなるというのはよく聞くお話です。

今回はそんなときの対応法についてのお話ですね。

 

赤ちゃんは冬でも当然のようにあせもを作ってきます(2022年11月)

 

だいぶ寒くなってきましたね。

北の方では大雪のようです。

でも、こんな気象状況でも赤ちゃんはあせもを作って診察室にやってきますというお話です。

 

お腹にぶつぶつ。お尻にぶつぶつ。

普通にあせもを作ってきますよ。

その理由はお家と親心にあり!

 

現在のお家が昔と違うところはというと、

一つは断熱性能。

もう一つは暖房器具。

で説明することができます。

 

お家の断熱性能は昭和の頃と比べて段違いに良くなっています。

少なくとも新築のお家で隙間風が吹くということはなくなりましたよね。

建材の高性能化、施工の精度上昇などなどが合わさっているかと思いますが、

専門家ではないのでこのお話はここまで。

一つ言えるのは冬でも家の中で薄着でいられるお家が増えてきたということです。

 

もう一つは暖房器具。東京で言えばエアコンですね。

石油/ガスストーブに比べての利点は、比較的空気の入れ替えを必要としないこと。

一酸化炭素はもちろんですが、当然二酸化炭素も出ません。

その分空気もきれいですので、あえて窓を開けての換気が必要なくなってきました。

もちろん省エネルギー性も高くなっています。

 

この2点から言えることは、薄着でも寒くないお家になってきたということですね。

ここに親心が加わると・・・

そうです。そんなお部屋で着ぶくれした赤ちゃんが出来上がるのです。

隣にいるお母さんは薄着なのにねえ。

あとは夜も同様に昭和の時代に比べて遥かに暖かくなった寝室に、

昭和の時代の布団の枚数となりますので、更に汗をかくわけです。

まあ、布団でしたら蹴飛ばせばいいのですが、お母さんが気を利かせて

再度布団をかけてあげたり、スリーパーを着せたりしているわけです。

なので、汗ダラダラの状態で寝ている。

最終的にはあせもを作ってしまう。

 

というわけなのですね。

 

まあ、赤ちゃんはものが言えないので周りが判断するしかないので、ある面ではやむを得ないと思うのですが、

もしも気になるようでしたら隣で寝ているお兄ちゃんやお姉ちゃんがどういう状況なのかを確認してみてもいいかもしれません。

もしもお父さんがあつそうにして布団を蹴飛ばしているなら、当然赤ちゃんも必要なさそうですよねえ?

 

赤ちゃんのお腹に、背中に、おしりにあせもを見かけたときには

少し室温、洋服、おふとんなどにも少し目を向けて上げてくださいね。

手のひび割れもでてきましたね(2022年11月)

冬の乾燥の症状がもう一段強くなったようです。

 

手の甲の乾燥とそれによるひび割れのお子さんの受診が目立ってきました。

真っ白に粉を吹いている状態で一目で乾燥とわかります。

 

そうです、冬のカサカサが出てきたのです。

外出時は常に手袋をさせたほうが良い季節になってきたということですね。

 

しっかりと北風をブロックして乾燥の予防に努めましょう。

もちろん保湿剤や湿疹のおくすりを使ってあげたほうが症状の抑え込みにもなりますので、

早めの受診をお願いします。

冬の乾燥肌が始まったようです(2022年10月)

今日の外来、小さなお子さんのお久しぶり受診が多かったです。

 

乳児期には一年中乾燥傾向のある子どもたちも年齢が上がってくると

皮膚がしっかりとしてくるので夏場は湿疹がなくなります。

ただ、秋冬には湿疹の悪化が見られるようになるのですが、

どうもここのところその悪化が多く見られるようになってきました。

 

この季節に湿疹が悪化するのは普通にあることですので、

まずは対処することを考えていきましょう。

 

早めに受診。早めに治療開始。

大事なポイントですね。

 

赤ちゃんの湿疹にステロイドを使わずに治療ができる条件とは

当院は小児皮膚科が中心のクリニックですので、赤ちゃんも沢山来院されます。

赤ちゃんの治療についてもいろいろなことが見えるのですが、今回は簡単な質問に答えたいと思います。

 

Q:赤ちゃんの湿疹にステロイドを使わないで済ませることができますか?

 

A:条件次第でしたら可能です。

その条件は「引っ掻いていないこと」ですが。

この「引っ掻いている」という条件は非常に大事なんですね。

 

赤ちゃん(に限らず小さな子供全体に言える話ではありますが)の特性としては

ひっかき始めたら止まらないというのがあります。

大人と違って自制することは全くできません。

したがって一度ひっかき始めてしまったら止まらずにどんどん悪化してしまいます。

保湿剤でもコントロールできなくなってしまうんですね。

更にひっかくという行為自体が痒みを更に悪化させて引っ掻いてしまいます。

専門的にはitch-scratch cycleと言うのですが、どんどん悪化させる方向に向かいます。

もう一つ、おつゆ(じくじく)が出てくるとその中にも痒みを悪化させる成分があるために

更に痒くなるという悪循環が回ってしまうわけなんですね。

 

したがって痒くなっているかどうかは非常に大事な分岐点です。

わかりにくい?引っ掻いているときに赤ちゃんの手を軽く押さえてみてください。

それを振り払ってもう一度引っ掻きに手が戻ったらそこはかゆい証拠です。

 

そうなったときにはステロイドを必要な時間必要な時期だけ使って湿疹をしっかりと抑えてあげないとけませんね。

 

必要なときには必要な薬をしっかりと使っていく必要がある

そしてその見極めをしっかりと行っていく必要がありますよ。

というお話でした。

花粉症の始まりと目の周りの湿疹と

2021年春の花粉症のシーズンが始まりました。

今回は花粉症の話です。

 

花粉症の始まりの季節に多いのですが、

目の周りの湿疹が多く見られます。

まあ、目の周りと言っても、上まぶたの縁、下まぶたの縁、目尻、

眉間、頬部などと人によって異なるのですが、

目の近傍に湿疹ができることがあります。

 

これは俗に言う花粉かぶれの症状です。

原因は一つは花粉そのもの。そのものがアレルギー反応を起こす可能性があります。

こちらは目のフチによく見られるでしょうね。

 

もう一つはひっかきもしくは、こすることによる症状です。

ひっかくことにより皮膚が荒れて湿疹が出てきてしまうのです。

 

このように春先の目の周りの湿疹が花粉症の方には頻繁に生じることがわかっています。

逆に花粉症の一つの症状でもあったりするので、

花粉症デビューの最初に湿疹からというパターンもあるんですね。

 

春先に天気の良い日に悪化する目の周りの湿疹があったら

花粉かぶれの可能性も考えて皮膚科を受診してみるのもありですよ。

手荒れの季節到来のお知らせ

洗い物をしているときに水が冷たく感じられる季節がやってきました。

我が家でもそろそろ洗い物をお湯で行うようになってきました。

 

ということは手荒れの季節の到来でもあります。

お湯よりも水の方が手の油分を保持してくれますので、

お湯に変わるこの時期から徐々に手指の乾燥は悪化してくるのです。

 

ということで特に家事仕事をしているみなさん。

手荒れ対策の準備を始めていきましょう。

今年は例年以上にしっかりとしていきましょうね。

消毒剤の使用も増えていることですし、がっちりと洗い、

ガッチリとケアをしていく。

そんなNewNormalの生活が必要となります。

 

準備はいいですか?

夏だから?耳が荒れることがあります(2019年8月)

ここ数週間、耳の湿疹を訴える患者さんが増えてきました。

夏特有の現象なのでしょうか?

少し考えてみることにします。

 

まず、耳切れはなぜ発生するのか?という話は以前したことがあるかと思います。

原因は汚れです。

汗だったり、ホコリだったり、小さな子では涙だったり。

その汚れがずっと付着する環境にあるときに湿疹ができます。

つまり、洗いが不十分であること。

 

結局のところ、耳切れの原因は

汚れ と スキンケアの不徹底

であるわけです。

 

では、夏になぜ耳切れが悪化するのか?

これはもうおわかりでしょうか。

汗です。

 

夏になり、汗が増える。

そうするとそれだけで耳切れが悪化します。

また、耳切れの子の殆どが耳の中を洗っていない。

洗えていない状況になっています。

 

だからこの時期耳の湿疹が増えるんですねえ。

 

治療については逆に考えることにしましょう。

湿疹についてはまずステロイドの塗り薬を短期間、必要最小限に使用して

抑え込む。

そして、予防のためにしっかりと毎日石鹸を使用して耳を洗う。

そして流す。

 

それが一番の治療法であり、予防法にもなるのです。

 

夏の耳切れ。

しっかりと治療と予防を行うことにしましょうね。

パンツを履かないで寝るのもアリです

えと、タイトルが刺激的かもしれませんが、

子供の話ですよ?

 

幼稚園児から小学生にかけてですが、

ふとももの付け根から腰・おしりにかけての湿疹を作る子が多くいます。

その原因は何でしょうか?

 

大きく分けて汗と擦れです。

汗は言うまでもなく夜間にも出ています。

その汗がずっと残っていると湿疹になります。

そういう子に聞いてみると、朝パンツを変えないんですよね。

汗の刺激、ホコリの刺激がずっと付着して湿疹になってしまうわけです。

 

もう一つの擦れの原因はパンツ・ズボンです。

布の縫い目の部分が盛り上がってしまい、それが刺激になってしまう。

なので、よく見ると縫い目の部分に沿って線状に湿疹が出ていることがあるんですね。

 

ではどうすれば解決するのか。

洗う、流す、着替えるなどの解決策もありますが、もう一つの解決策があります。

そうです、パンツを履かないことなんです。

パンツを履くと、その布で擦れてしまう。

パンツに汗がたまって刺激になってしまう。

だったら履かない。

というのもアリだったりします。

 

まさか。と思う方も多いかもしれません。

でもね。この方法結構有効ですよ。

実際に効果のある子もいますから。

 

もちろん朝にはパンツ履くように指導していますよ。

流石に学校にノーパンで行けとは言えませんから。

 

このような一見常識はずれのような方法でも

実はスキンケアの一つの形として有効だったりするんですね。

もちろん、ひとは選びますよ。大人に言ったら一歩間違えばセクハラになりますしね・・・

悪天候が指先を救う(2018年10月)

今年の指の湿疹は皆さんなんとなく調子良いですね。

よくよく考えてみると気候天候の影響があるようです。

 

指先の湿疹の悪化因子は言わずとしれた外遊び。

多くは砂遊びですが、それ以外にも雲梯等があるようです。

また、学校行事による手荒れというものがありまして、

例えばイモ掘りとか、あとは運動会ですね。

 

ここ数週間は運動会シーズンです。ということは運動会の練習で

手指がホコリまみれになり、湿疹が悪化するパターンが多く見られるのですが、

毎週末のようにやってくる台風のために今年はなかなか屋外での練習ができず、

屋内で練習することが多いようです。

で、結果として手や指の湿疹が抑えられているという状況にあるようです。

 

本当に皮膚の湿疹とは社会・環境に大きな影響を受けるんですね。