ベビーカーの通気性の広告内容について、消費者庁から是正勧告が出たそうです。
リンクを張っておきますが、リンク切れの可能性もあるので、コピー&ペーストでお願いしますね。
http://www.aprica.jp/system/uploads/191/original/warning_message_final.pdf?rf=20131226top
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG26038_W3A221C1CR8000/
そのページによると、どうも中綿の通気性は高いものの、その周囲を覆うカバーその他の通気性が不十分なために
結果として通気性は宣伝の通りではなかったということのようです。
これじゃあ、結果として特定の方向に誘導する表示と受け取られても仕方ありませんね。
ということで、今回はベビーカーの通気性のお話をしましょう。
赤ちゃんのあせもは夏と冬で出来る場所が違うという印象を受けます。
夏は背中、冬はお腹。
というのも、1年間外来をしているとわかるのですが、これば多分に
ベビーカーと抱っこひもの使用割合に関係しているという印象を受けます。
熱いところ、くっついているところにできるのが汗疹ですから、これが生活を反映したもので、合理的と考えます。
かように、ベビーカーは汗がたまるものです。
今回のケースはシートの通気性ですが、このシートの通気性と居住性は相反するものがあります。
当然です。一番通気性がいいものはハンモックのような網ひもの上に乗せることですが、これでは安定して座ることができません。
少し歩くたびにゆらゆら。ゆらゆら。
これでは赤ちゃんが車酔いになってしまいます。
では、もう少ししっかりとした網目にしたら?
と考えていくと、現在のしっかりとしたクッションにはそれなりの理由があることがわかります。
でも、その分、通気性は絶対に制限されてしまうのです。これが難しいところです。
というわけで、赤ちゃんのベビーカーによる汗疹問題をベビーカーの面から改善することが難しい。
とすると、洋服や赤ちゃんのほうで対処するしかないのです。
でも、赤ちゃんは汗をかくものですしねえ。
すると、洋服で対処する必要があります。
可能であれば、汗をかかせたら洋服を着替える。これがベストです
しかし、これも難しい。着替えをいっぱい持っていくのも難しですから。
なので次善の策として、タオルを利用する形がよいでしょう。
肌着の下に一枚タオルを敷いておく。
そして、しばらくベビーカーにのったらタオルをとる。場合によっては新しいタオルをかけてあげる。
これで、ある程度汗疹を予防することが可能になります。
また、たまに抱っこをして、ベビーカーのクッション部分を乾かしてあげることも当然有効ですよ。
電車に乗る時など、たまには抱っこさせてもよいかもしれませんね。
この方法は車のチャイルドシートに乗せる場合にも応用ができます。
飛行機のシートについても同じことができますので、試してみてくださいね。
おや、そろそろ帰省ラッシュの時期ですね。また、そろそろ空港も混んでくる時期ですね。
赤ちゃんの汗疹にも気を付けてあげて、よいご旅行を。