帯状疱疹に流行はあるのか?と言われると皮膚科的には「ある」と答えることにしています。
感染症だからではありません。社会・環境的な要因によるものです。(なお帯状疱疹ー帯状疱疹の感染はありませんのでご注意ください)
異常気象であったり社会的なイベントであったりでその地域一帯の住人にストレスが掛かることがあります。そのストレスの出現・消失は帯状疱疹の引き金になることがあるのです。
最近増えている気がしますが、これは夏の酷暑+お盆などの環境の変化によるストレスの変化が原因と考えられます。
山形にいたときは庄内地方では田植え・稲刈り後帯状疱疹、村山地方ではさくらんぼ収穫後帯状疱疹。と地域で呼称される流行を経験しています。こちらは社会的イベントが誘因となる感染と考えられるでしょう。
感染症の流行と一口にいいますが、帯状疱疹の流行は病原微生物の伝播に伴う流行とは少し違った顔をするのです。