わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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2016年2月14日 とびひに注意しましょう

まさか、2月中旬のしかもバレンタインデーを前にとびひの注意報を出すことになるとは思いませんでした・・・

 

明日の気温は20度を超え、非常に暑くなる(相対的にですよ)ことが予想されます。

通常の気温よりもはるかに温度が高くなるときに注意すべきはとびひ。

 

昨日と同じ洋服を着せて、外に出て遊んでいると、確実に大汗をかいてしまいます。

それが曲者。

 

汗がたまり、そこに雑菌が繁殖し、とびひになるリスクは非常に高くなります。

実際、例年も最高気温が急激に、急速に上がった日のあとにはとびひの患者さんが多く発生しています。

 

外出前にはその時の気温にあわせて洋服の枚数を調節すること。

急激に気温が下がるので、必ず上着を手に持って出かけること。

汗をかいたらすぐにシャワーで洗い流すこと。

 

あとは、怪しい発疹をみかけたらすぐに皮膚科を受診することですね。

 

気をつけて、おでかけください。

 

追記

タグを「冬の病気」につけたのですが、なんかおかしいような・・・

運動会の練習が乾燥肌を悪くする

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どうしても仕方のない話なのですが、運動会の練習は皮膚の状態を悪くします。

運動会シーズンを前にした皮膚科の悩みです。

 

湿疹の原因はいろいろありますが、

汗や埃もひとつの原因です。

また、物理的にこすれることも湿疹を誘発します。

紫外線も皮膚を悪くしてしまいます。

 

そのため、運動会の練習を行うことが湿疹を悪くしてしまうのです。

悪くなる要因がたくさんありますからね。

 

もともと湿疹を持っている子は、運動会の練習が始まる前に

しっかりと保湿をして、湿疹を作らないようにしましょうね。

もちろん湿疹ができた時には薬ではやく治してしまいましょう。

だから、脱ぎなさいと言ってるでしょうに。

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日に日に気温が上がっていきます。

でも、たまに温度が一気に下る日がありますね。

そんな、毎日の気温が落ち着かない時のお話です。

 

この時期のアトピー性皮膚炎はいまいち落ち着きません。

まあ、ゴールデンウイークの疲れがでて風邪を引いてしまったりということもあるでしょう。

もう一つの原因は気温の不安定性があります。

 

この時期は毎日の気温も大きく異なりますし、1日の中でも気温が大きく変わることもあります。

その日の最高気温だった時間が午前3時ってなによ・・・・

っていう日もあれば、1日の温度変化が15度を超える日もあるのがこの時期の特徴です。

また、雨が降ったりやんだりと、湿度も大きく変わります。

 

つまり、この時期の気候状況は短時間で大きく変わるのです。

この時期のアトピー性皮膚炎が落ち着かいのもこの気候状況によるものでしょう。

 

そして、見ていると非常に興味深いのは女の子に比べ、男の子の皮膚の状態が不安定になる傾向があります。

 

多分、この原因は脱がないから。

汗が悪さをしていると考えます。

 

男の子は面倒くさがりです。

というと、皆さん納得して頂けるでしょうか。

朝に洋服を着替えて学校や幼稚園に行きますよね。

特に男の子はその後、温度がどんなに変化しても、湿度がどんなに変化しても

洋服を脱いだり来たりしたいんですよね・・・

 

特に問題になるのは一気に温度が上がった日です。

逆に寒くなった日は震えて帰ってくるだけで済むのですが(いやいや、それで風邪を引いたりして大変だったりもするのですか)

特に暑くなった日は大汗をかいて帰ってきます。

そして、そのまま・・・

 

で、翌日には湿疹をひどくしてしまう。

というわけなんですよね。

 

 

対処法はというと、これの根本的な解決策は残念ながらありません。

だって洋服を脱いでくれないんだもの。

まあ、帰ってきたらその時の気象に合わせて洋服を変えてあげる。

帰ってきたらシャワーを浴びて、汗を取ってあげる。

位は出来るかと思いますが。

 

さて、今日はどんな天気になりますのやら。

汗と温度とアトピー性皮膚炎

医者の仕事というのは患者さんの診察をするだけではありません。

時には文献を読んで最近の情報を仕入れたり、学会に行って、同様に最新の情報を仕入れる必要があります。

今回は勉強会に行って聞いてきた情報について簡単にお話をしたいと思います

今回のテーマは汗と温度変化とアトピー性皮膚炎に関するお話です。

 

なお、お話の内容は聞きかじりです。

興味を持たれた方は文献などを直接確認ください。

事実と異なる記載のある場合、責任は全面的に筆者にあります。

文献の著者などにはくれぐれも苦情などはいれないでくださいね。

 

アトピー性皮膚炎という病気は基本的に子どもも病気です。

というのも年齢とともに改善していくからです。

しかし、一部にはおとなになっても症状が出ている人や

一旦症状が消えたにもかかわらず大人になって再度症状が出てくる人がいます。

 

子どもの時に消える人と消えない人、再発する人では何が違うのでしょうか。

 

現在この問題には明確な答えはありません。

しかし、悪くなる原因を考えるとストレスや温度変化、発汗といったものがあるようです。

そのところを深く考えてみましょう。

 

アトピー性皮膚炎のかゆみとは不思議なものです。

多くの人は温めたり冷やしたりすると痒みはなくなります。

しかし、アトピー性皮膚炎の患者さんの中には温めると痒みが強くなる人がいます

その原因として言われているのが末梢神経のお話です。

湿疹の皮膚では末梢神経の末端のセンサーとも言える部分が普通の人よりも進展し、

皮膚の浅い部分まで存在しています。

そのために痒みを強く感じてしまうのです。

つあり、感覚(知覚)の過敏があるということ。

 

もう一つはアーテミンと呼ばれる物質です。

このアーテミンというものは、皮膚の中の線維芽細胞という、コラーゲンを作る細胞から分泌されます。

どうも、この物質は温度感覚に影響するらしく、温めると非常に痒みを感じるようになるのです。

つまり、熱による過敏性を引き起こすのではないかと考えられます。

 

もう一つのアーテミンの作用は脳に働きかけるということ。

その影響により「湿疹の存在しない周りの皮膚も痒く感じてしまう」事になります。

逆に言えば、湿疹を治すことでその周りの皮膚のかゆみも良くすることができるのです。

 

 

少し話がそれてしまいました。もう一度温度と汗の話に戻しましょう。

汗ですが、一般的に暑くなれば汗をかくわけです。

実はアトピー性皮膚炎では暑さに対する反応性の発汗は悪くなっています。

この悪いというのは、量が少ないこともありますし、出始める時間が遅いというのもあります。

この原因はよくわかりませんが、事実として存在しているようです、

 

つまり、アトピー性皮膚炎の患者さんの場合、自分が思っているほど汗が出ていない可能性があります。

ということは、思っているほど、皮膚の温度は下がらないし、思っているほど皮膚の乾燥は取れない。

汗の中には細菌感染を防止する成分がありますが、それも少ないために感染を起こしやすくなる

ということがどうも起こっているみたいです。

 

では、なぜ汗が出ないのか。

これにはどうもヒスタミンが関与しているみたいです。

ヒスタミンが存在していると汗が出にくくなるみたいです。

 

というお話を聞いてきたのです。

散漫?そうかも知れません。

実際は人間の話もありますが、試験管の中であったり、ネズミさんのお話出会ったりと、

実際に診察室の中に応用できるものだとは限りません。

しかし、汗の方からアトピー性皮膚炎を考えるというのも、非常に興味深いお話だとは思います。

ここからよいお薬ができるといいのですが・・・

 

スリーパーは汗疹をつくると心得るべし。

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冬です、外は大分寒くなりました。

でも、小さな子どもには汗疹が出ている子も沢山います。

でも、なんで?

 

詳しくお話を聞いていると気がつくことが有ります。

それは、汗疹の子にはスリーパーを着ている子が多いということ。

でも、どうしてでしょうか。

 

もともと子どもは汗を大人よりも多くかきます。

これは腎臓や自律神経の働きなどの違いが有り、みんなそうなのです。

まあ、中には特に汗っかきの子もいますが、平均値が高いと考えていいでしょう。

当然汗は夜中にも出るわけです。

 

そこで問題になるのが寝具と洋服です。

汗をかいている子は暑くなるので、涼しいところに行こうとします。

布団でしたら蹴飛ばします。

また、布団を出て、自分で涼しい所を探します。

でも、洋服の場合はそうも行きません。

暑くなっても自分では脱げません(しあまり脱ごうとしません)

そのために洋服をしっかりと着せている子の体温はより高くなり、より汗をかいてしまいます。

そして、その汗の影響により汗疹が出来てしまうのです。

 

スリーパーは寝具というよりも洋服に近い存在です。

その理由は上のとおり。逃げられないんですね。

そのため、スリーパーを着ている子は大量に汗をかいてしまい、

汗疹が出来るのです。

 

ということで、スリーパーを着せていると、汗疹を作ってしまいます。

気をつけましょう。

ベビーカーは通気性がないものと最初から考えておくべき。汗疹対策のお話

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ベビーカーの通気性の広告内容について、消費者庁から是正勧告が出たそうです。

リンクを張っておきますが、リンク切れの可能性もあるので、コピー&ペーストでお願いしますね。
http://www.aprica.jp/system/uploads/191/original/warning_message_final.pdf?rf=20131226top
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG26038_W3A221C1CR8000/

そのページによると、どうも中綿の通気性は高いものの、その周囲を覆うカバーその他の通気性が不十分なために

結果として通気性は宣伝の通りではなかったということのようです。

これじゃあ、結果として特定の方向に誘導する表示と受け取られても仕方ありませんね。

 

ということで、今回はベビーカーの通気性のお話をしましょう。

赤ちゃんのあせもは夏と冬で出来る場所が違うという印象を受けます。

夏は背中、冬はお腹。

というのも、1年間外来をしているとわかるのですが、これば多分に

ベビーカーと抱っこひもの使用割合に関係しているという印象を受けます。

熱いところ、くっついているところにできるのが汗疹ですから、これが生活を反映したもので、合理的と考えます。

かように、ベビーカーは汗がたまるものです。

 

今回のケースはシートの通気性ですが、このシートの通気性と居住性は相反するものがあります。

当然です。一番通気性がいいものはハンモックのような網ひもの上に乗せることですが、これでは安定して座ることができません。

少し歩くたびにゆらゆら。ゆらゆら。

これでは赤ちゃんが車酔いになってしまいます。

では、もう少ししっかりとした網目にしたら?

と考えていくと、現在のしっかりとしたクッションにはそれなりの理由があることがわかります。

 

でも、その分、通気性は絶対に制限されてしまうのです。これが難しいところです。

というわけで、赤ちゃんのベビーカーによる汗疹問題をベビーカーの面から改善することが難しい。

とすると、洋服や赤ちゃんのほうで対処するしかないのです。

でも、赤ちゃんは汗をかくものですしねえ。

 

すると、洋服で対処する必要があります。

可能であれば、汗をかかせたら洋服を着替える。これがベストです

しかし、これも難しい。着替えをいっぱい持っていくのも難しですから。

なので次善の策として、タオルを利用する形がよいでしょう。

肌着の下に一枚タオルを敷いておく。

そして、しばらくベビーカーにのったらタオルをとる。場合によっては新しいタオルをかけてあげる。

これで、ある程度汗疹を予防することが可能になります。

また、たまに抱っこをして、ベビーカーのクッション部分を乾かしてあげることも当然有効ですよ。

電車に乗る時など、たまには抱っこさせてもよいかもしれませんね。

 

 

この方法は車のチャイルドシートに乗せる場合にも応用ができます。

飛行機のシートについても同じことができますので、試してみてくださいね。

 

おや、そろそろ帰省ラッシュの時期ですね。また、そろそろ空港も混んでくる時期ですね。

赤ちゃんの汗疹にも気を付けてあげて、よいご旅行を。

大人もニオイが気になる時にはまず石けんで洗いましょう

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最近、テレビなどで消臭剤や芳香剤の宣伝をよく耳にするようになりました。

なんでも、ここ数年のクールビズや節電意識の高まりに伴い、香り製品の販売量が増えているようです。

特にいままでこのような製品を使用したことのない、中年男性に受けているようです。

 

でもね、まず、このような製品を使う前にやるべきことが有るでしょう?

 

体から出てくる臭いの元はいくつかありますが、

その中でも、汗や皮脂の占める割合は高いものです。

最近の研究では、摂取した食品などの芳香成分がそのまま汗や皮脂から放出されることも有るようです。

「ワキガ」など、汗の臭いが強い病気もありますが、もとはやはり、汗や皮脂なのです。

 

その汗や皮脂がもともと臭うということもありますが、

その汗や皮脂(油ですね)を、皮膚の表面に棲んでいる細菌や真菌が分解し、

さらに別の臭いの元を作るのです。

 

では、臭いを減らすにはどうすればよいのか?

答えは、まず洗うこと。

とにかく、汗や皮脂を石けんを使って洗い流すのです。

朝にしっかりと洗う。それだけで、随分臭いの出方も違ってきます。

(もちろん、汗のベタつきもなくなり、汗疹にもなりにくくなるメリットも有ります)

 

↓の石けんを使うと、カビも抑えることができるので一石二鳥ですね。

コラージュフルフル 液体石鹸 250ml

 

 

 

また、それでも臭いが強い時には抗生剤の塗り薬や飲み薬を使って

皮膚表面の雑菌を減らすことも行っています。

なお、この方法は医療機関でしか行えないので、

シャワーをしっかりとしても臭いが気になる方は受診してくださいね。

 

それでも気になる方は、皮脂腺そのものをとってしまうことも選択肢に上がるかもしれません。

もっとも、そこまで治りにくい方はあまり経験したことはありませんが・・・

 

本当は、まずはこのような生活習慣を作ってから、芳香剤を考えて欲しいのです。

毎日夜遅くまでお酒を飲んで、朝にシャワーもせずに香水をたっぷりつけて通勤電車に乗って・・・

周りの人にとっては迷惑この上ないですね。

「臭いテロリスト」とは良く言ったものです・・・

子どもの足のニオイが気になるときはまず石けんで洗いましょう。

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我が家でパパが娘をお風呂に入れる時、必ずママに聞かれることがあります。

「足、洗った?」

 

これは非常に大事なことなのです。

 

子どもの診察をしている時に足のニオイの相談を受けることがあります。

その話を聞きながら、いつも確認をすることはただひとつ。

「足、洗っていますか?」

それだけです。

皆さん、意外に足を洗えていないのです。

 

幾つか年齢別に気をつけるべきポイントを見て行きましょう。

1)生後9ヶ月から3歳まで

つたい歩きをするようになると、たったまま体を洗うようになります。

また、足に石けんをつけたままだと、逆に滑って転んでしまうリスクもあります。

そのため、なかなか足に石けんをつけることができなくなってしまいます。

特に1歳を過ぎてからは自分で歩くようになるので、汚れもたくさんつきます。

しっかりと洗ってあげてくださいね。

2)3歳から7歳まで

まだまだ家族がお風呂を入れる必要があります。

しかし、お風呂でも遊んでばっかり。おとなしく洗わせてくれません。

ついつい、足を洗うことを忘れていませんか?

3)8歳から

そろそろ自分ひとりでお風呂に入れるようになってきました。

でも、子どもがお風呂で何をしているか見たことがありますか?

しっかりと洗えていますか?

特に男の子はほとんど体を洗っていませんよ。

また、小さな子が石けんで泡を作るのは難しいことなのです。

 

どの年齢でもしっかりと足を洗えているか、難しいことです。

気をつけて見るだけでも随分と違います。

ぜひ、お風呂に入る時には気をつけてみてあげてくださいね。