いや、結構わかりにくいんですね。
難しい。
だから、受診した時に先生が悩んでいても、温かい目で見守って下さい。
この時期の毛虫は結構厄介です。
そろそろ成虫になる毛虫は主に単独行動。
なので、毛虫の毛が飛んで来るときも、その本数は少なく、数本から十数本だけということもあります。
逆に小さな毛虫は集団行動しますので、毛が刺さる時は大量に刺さります。
この、本数の少ない虫刺されが、水疱瘡に非常に似ているんですね。症状は。
痒いか否か。
水痘は痒くは有りません。
でも、毛虫も痒いとは限らないのが厄介な所。
大きさは?
虫の種類が違えば、虫刺されのサイズも違うので見分けることが出来るのですが、
毛虫の毛が刺さった部分は全部同じサイズ。
これ、水痘の発疹のサイズと結構にています。
なので、判断材料にはならない。
周りにいたか?
水痘であれば、多くの場合は、幼稚園や保育園、友達仲間の間で、
流行の話はあります。
でもね、街のチャイルドスペースや休憩所で感染することも有るので、
わからないこともよくあります。
毛虫もいっぱい入れば見えます。周囲から噂で聞こえることも有るでしょう。
でもね、1回だけ通ったところの傍の生け垣の葉っぱの裏にひそんでいることもあります。
そんな時は絶対に毛虫がいるなんてわかりませんから。
分布?
水疱瘡なら原則として全身に均一な分布をします。
毛虫なら一部に集まっていることが多いです。
という、典型的な症状ならば診断は簡単。
でも、毛虫の虫刺されが全身にバラバラに出ることも有るんです。
例えば、洗濯物に毛虫が付いた時。
毛虫の毛が一度体に刺さって、もう一度転がり、別の所に刺さったとき。
こんな時は全身にぱらぱらと毛虫の反応が起こります。
結果、判断不能になると。
ああ、こうやって考えると、結構区別をつけるのは難しいこと、わかります?
特に今年の場合は更にここに手足口病が加わるので、
難しい。
ああ、悩ましい。悩ましい。