今回のタイトルは自己啓発本みたいですが、もちろん治療の話ですよ。
秋になって、乾燥がみんな悪くなってきました。
そして、よく聞かれるのは「良くなっていますか?」
そりゃあ、ここ1週間だけを見れば落ち着いていないかもしれませんが、
比較するのは1週前の症状ではございません。
1年前です。
なぜでしょうか?それは乾燥の原因によります。
湿疹の出来る原因は様々です。体質つまり遺伝に就いては1年前も今も当然同じでしょう。
アレルギーの強さは昨年よりも強くなっているかもしれません。
でも、もう一つ大きな原因である乾燥は年間を通して変わるものです。
ですので、1週間前とは乾燥の状態が異なります。
そのために、比較することが出来ないのです。大きな前提条件が異なりますからね。
では、どの時期と比較するのが良いのか?それが1年前です。
1年前の同様の気象条件と比較してみれば、乾燥の影響を除外することが出来ます。
そして、それ以外の条件のみ揃えて比較すれば良いのです。
では実際に比較してみたらいかがでしょう?
皮膚の状態でも構いません。薬の使用量でも構いませんし、下地の使用回数でも構いません。
どうですか?
多分多くの子どもたちは昨年の同時期よりも皮膚の状態は良く、薬の使用量や下地の回数が
きっと減少していると思います。
それが、乾燥肌の多くは「年齢とともによくなる」ということなのです。
毎日の状況は良くなったり悪くなったりかもしれません。
でも。長い範囲のなかで、条件を揃えてみることで長期の流れが見えてくるのです。
いかがですか?良くなっていますか?悪くなっていますか?