わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

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書籍

転勤医師のための荷物収納術9 デジタル化のために、本を壊す

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さて、今回からは書籍のデジタル化についてお話を進めていきましょう。

 

最初の話は本の壊しかたです。

・・・いきなりですね。

 

本をどのようにしてデジタル化しやすいように壊すか?

実はこれが結構難しい問題だったりするのです。

 

いわゆる「断裁」や「裁断」と呼ばれる行為ですが、

解決策は2つ。

・外注する

・自分で壊す

のいずれかです。

 

外注するのは、業者にお願いする方法。

インターネットで検索すると、幾つもの業者が出てきます。

私が以前から使用していた業者さんも出てきますね。

また、ビジネスコンビニでも断裁を行ってくれるところもあります。

 

もう一つは自分で断裁を行う方法。

自宅に置いてあるのはこちらです。

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1冊ずつ断裁していきます。

 

それぞれの方法にメリットとデメリットが有ります。

外注すると時間とお金がかかります。

自分で購入すると最初に一気にお金がかかります。

また。厚い書籍では対応できません。

 

というわけで状況に応じて使い分けるのが一番です。

厚いものは外注で。薄いものは自分で購入して。

という考えが基本になるでしょうか。

転勤医師のための荷物収納術8 外付け倉庫という考え

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今回は、そのまとめた書籍をどこに保管するのかについて考えてみたいと思います。

 

書籍や雑誌の保管場所は使用頻度に応じて決まってきます。

収納術では必ず出てくる考え方ですよね。

使用頻度の多いものは、取り出しやすいところに。

使用頻度の少ないものは、取り出しにくくてもOK。

これは書籍や雑誌についても同じです。

 

取り回しの良さは使用頻度に応じて決めるべきでしょう。

 

では、逆に使用頻度の少ないものがどうすべきか。

このような書籍や雑誌についてはいっそのこと、別に倉庫を借りてしまうのです。

場所は家の近くでも構いません。職場の近くでも構いませんし、

もしも可能でしたら実家を倉庫扱いにしてしまうのも方法です。

たまに大学に顔をだすのであれば、大学の側でも良いのです。

(特に大学の医局に所属し、関連病院を回る生活をしているのであれば有効な方法でしょう)

 

自宅には完全に仕事関連の書籍を置かないと考えるのも一つです。

狭い我が家にあえて仕事の書籍を置く必要があるのか、考えてみても良いのかもしれません。

 

 

と、ここまで書いておいて気が付きました。

自宅に本をおいておくと、子どもにいたずらされるリスクも有りますね。

そういえば。

転勤医師のための荷物収納術7 コンテナ化というパラダイムシフト

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前回の記事からすこし時間が開いてしまいました。

今回は実際に書籍をリアルで保管するための方法について考えたいと思います。

キーワードはコンテナ化です。

 

コンテナといえば何を思いかべるでしょうか。

鉄道のコンテナ?船のコンテナ?

実はこのコンテナという考えからは20世紀の物流において、大きな役目を果たした発明だったのです。

つまり同じ規格にすることで取回しを便利にする。

パッケージ化したまま輸送することで、港での作業を減らし、流通末端までそのまま運んでいくことができる。

と言った利点があるのです。

 

書籍や雑誌についても同様のコンテナ化を進めることができます。

同じサイズの箱を用意し、その中に書籍や雑誌を入れておく、

運搬も便利になるし、保管も便利になります。

必要があれば蓋のみ開けておけば、棚の代わりにもなるのです。

 

ここでこのコンテナ化に必要な条件を考えてみます。

まず、あまり必要なサイズがあること。これは当然ですね。

逆に大きすぎても行けません。

なぜかといえば、運べないから。

大凡の目安として女性で15キロ、男性で20キロくらいでしょうか。

これより重くても何とか運ぶことができますが、取り回しが大変です。

特に肩より高いトコロに持ちあげるのが非常に難しくなってしまいます。

 

もう一つ大切なのは安いことです。

コストを掛けるのはあまりおすすめできるません。

1個あたり500円以下。可能であればタダで何とかしたいものです。

 

といろいろと探していました。

過去に山形で使っていたのは、1.5lペットボトル梱包用のダンボールでした。

1.5l×8もしくは2l×6の梱包用ダンボールが丁度良かったのです。

その時には引っ越しの時間が取れず、苦肉の策でしたが役に立っていました。

引越し先の病院の自分のブースの本棚の上にはこのダンボールの蓋が開けられ、中の雑誌が見えるようにおいてありました。

 

でも、これって、見栄え悪いんです。

もう一つの問題は奥行きが深いことです。

 

なかなか代わりになるいいものは見つかりませんでしたが、最近丁度良い物を見つけました。

それは、ヤマト運輸の宅急便用ダンボール100サイズです。

 

今までは子供服を保管するのに120サイズはよく利用していました。

でも、書籍や雑誌を入れるには120サイズは少し大きかったのです。

今回、ためしに100サイズを使用したところ、ドンピシャの大きさでした。

横置きにすれば丁度B5サイズの雑誌を入れることができます。

縦置きにすれば大きな書籍や図譜なども入れられるサイズです。

 

外の印刷も白い段ボールで、クロネコのロゴがしっかりとありますが、

ペットボトルのダンボールのように無秩序に見えることは無いでしょう。

(え、同じ銘柄を揃えればよい?そんなコトするのにどのくらいの時間がかかると思っているのでしょう)

 

他にも引越し業者さんや雑貨屋さん、ホームセンターにもいいものがあるのかもしれません。

でも、クロネコやコンビニは少し行けば必ず営業所はあるのです。

クロネコは電話すれば持ってきてくれるので、手間もあまりかかりません。

 

ぜひ試してみてください。

 

転勤医師のための荷物収納術4 リアルとデジタルの違い

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さて、今回は収納術の中でもリアルとデジタルの違いについて考えましょう。

リアルの反対はバーチャル?ですが、データそのものは手元に持っているので、

デジタルの方が良い気がするので、今回は「デジタル」として話を進めていきます。

 

私の隠れた?趣味の一つに旅行が有ります。

といっても、飛行機や新幹線を使う旅行ではありません。

普通電車(各駅停車)を乗り継いで旅行をするのです。

その時の旅のお供に文庫本が有りました。

もう10年以上も前の話になりますが、山形から東京までそうやって旅行していました。

山形から東京まで最短で8時間。文庫本は5冊くらい読めるでしょうか。

でも、それだけ文庫本を持って行くと、荷物は本でいっぱいになってしまいます。

今はといえば、iPad1個持っていけば用が足りてしまいます。

ちなみに、手元にあるiPad64GBの中にはなんと200冊以上の本が入っています。

これだけの本を書籍のまま運ぶことを考えたらクラリとしてしまいますね。

 

実はこれがリアルとデジタルの違いです。

デジタルの方が、圧倒的に情報密度を上げることが出来るのです。

現在文庫本と同じ位の大きさの2.5インチハードディスクの用量は最大で2TBになります。

文書データのみを保管するのであれば1冊1GBもあれば十分すぎるほどですので、(実際は数百MB以下です)

ハードディスクの中に2000冊程度を入れることが出来るというわけです。

つまり、リアルで文庫本1冊の中にデジタルで2000冊のデータが入るというわけですので、言い換えれば密度は2000倍になります。

 

ただ、デジタルにすれば良いというわけではないのです。

デジタルには向いているもの、向かないものが有ります。

 

これは次にお話しましょう。

転勤医師のための荷物収納術3 空間のコストを下げる方法

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さて、次にこの空間のコストを下げる方法を考えてみましょう。

コストを下げるにはどうするか。

 

まず安いコストを利用することにしましょう。

しかし、これには限りが有ります。

空間のコストがかからないということは、不便であることと同義語です。

使いにくい、そもそも遠いなどの問題出るために限度があるでしょう。

 

ついで空間の使用効率を上げるのも方法になります。

先ほどの計算でも見ましたが、普通のお部屋でもトイレやお風呂場などの部分にはモノを置くことは出来ませんから。

そういった意味では大きな家の方は空間の効率は良いのです。

但し、気をつけるべきは、逆にコスト総数が増えてしまうことでしょう。

 

もう一つ、収納の使用効率を上げるのも一つの方法になります。

実はこの収納の使用効率。データ密度と言っても差し支えないでしょうが、

大きく二つに分けることが出来ます。

ひとつは、あくまでも書籍・雑誌のまま保有するという考えかた。

もう一つはデジタル化するという考え方です。

 

この二つの考え方については次回お話をしていきましょう。

転勤医師のための荷物収納術2 空間のコスト

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さて、医師のための荷物収納術の2回めです。

今回はまず、荷物のコストについてお話を進めていきたいと思います。

 

コスト、大事ですよね。

医師にとっては当たり前のように聞く話ですが、

部屋の一つが医学書及び雑誌で占拠されているという話があります。

幸いにしてまだ医学書で床が抜けたという話は聞いたことがありませんが、

多分、床が傾いたり、かしいでいるというのは十分にありうるでしょう。

また、一般に医師は本好きな人も多いですから、更に専門書以外の書籍も加わることになります。

 

ここで考えたいのが空間のコストです。

実際に書籍をおいておくことにより、どれだけのコストがかかるのか考えてみたいと思います。

さて、取り出したるは1冊の文庫本です。

縦15cm,横10cm,厚み2cmの本で660円でした。(計算を簡単にするために概算値を出しています)

このコストを計算してみましょう。

対象となる物件は吉祥寺です。おや、クリニックの上の物件が空いていますね。

24.83平米で月7万8千円です。でも、バス、トイレなどがあるので、実際に使えるのはその1/3と言ったところでしょう。

部屋の高さ2.5mと仮定して、文庫本1冊の占めるコストを考えましょう。

ちょっと計算してきます・・・・

 

 

 

 

 

出ました。

年間0.5円かかっています。

さて、660円の文庫本に対して年0.5円の維持費です。

大体年率にして0.1%を少し切るくらいでしょうか。

 

もちろん、この中には機会損失のコストは考えていません。

機会損失とは、その行為をやめて(今回は本をおいておくことですね)そこに別の物をおいておくことで

得られたかもしれない利益のことです。

 

いかがでしょう。

そして、その本を年に1回見ることもなかったら・・・

と考えると、結構空間のコストがかかっていることが理解できるのではないかと思います。

言い換えましょう。空間対効果は悪くないでしょうか?

もちろん、その本はなによりも大切なモノだと考える方も居るでしょう。

そのようなものはしっかりと取っておけば良いのです。

問題は、そこまで大切ではない本についてなのです。

前項でお話した、たまにしか見ない医学雑誌なども当てはまるかもしれません。

 

では、どうすれば空間のコストを下げることができるのかを、次に考えていきましょう。

転勤医師のための荷物収納術1 はじめに

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そろそろ年度末です。

私の周りでも、人事異動の声が聞こえてきました。

まだまだ友達の先生は医局に所属しており、それに伴って引っ越しも多くなるのです。

今回は、それに絡めて、転勤する医師のための荷物収納術について考えてみたいと思います。

 

お医者さんは一般に本を沢山持っているというイメージをお持ちでしょうか。

もちろん、本も沢山持っています。

でも、はるかに本よりも雑誌を多く持っていることが多いのです。

 

ある学会に所属すればその学会の雑誌が届きます。

みんな幾つもの学会に在籍していますので、その数だけ雑誌は届きます。

また、それぞれの分野についての商業雑誌も沢山持っています。

総合的な雑誌もあれば、随筆がたくさんある雑誌もあります。医師会からも雑誌が届きますねえ。

しかし、医師にとって最も大切なのは症例報告や総論の乗っている雑誌なのです。

 

これらの雑誌はどのように使うのか?

ある特定の分野についてまとめられた論文(これを総論と言います)は、読み物として読めます。

逆にある意味厄介なものは症例報告と呼ばれるものです。

この症例報告は「私はこういった患者さんを経験しました」というお話なのです。

つまり、珍しい病気を持った人、ある特異な合併症を持った人、一般的な治療では良くならず特殊な治療が必要だった人、

世界で始めての病気の人、などなど、

非常にバラエティに飛んでいます。

 

この症例報告の難しいところは、いつそのお話が必要になるかわからないことです。

診断のつかない患者さんについて過去の記録をひっくり返してみる、

とある病気の患者さんに対して一般的な治療法で良くならなかった場合の、第2の方法を考える。

珍しい病気と病気が合併している患者さんの治療を考える。

薬の珍しい副作用を調べてみる。

など、ある時に必要になる「かもしれない」というところが厄介なのです。

その時に過去の雑誌をひっくり返して確認するという作業が必要になるのです。

 

そのため、医学雑誌は捨てることが出来ません。

・・・そして、医師の経験年数とともに雑誌の数が膨大になってしまうのです。

 

多分、このような問題は弁護士さんや学者さんなどにも共通して存在する悩みかもしれません。

でも、医師の場合違うことが一つあります。

転勤が多いのです。ひどい時には年に1回。これを数年繰り返すこともあります。

そのために荷物 の収容というのはとてつもない問題になってしまうのです。

 

次回以降は私の過去の転勤生活で経験した、荷物特に本や雑誌の収納術についてお話をしていきたいと思います。