ホテルでの食材の偽装問題のお話が世間を賑わせています。
・・・ていうか、吉祥寺第一ホテルも入っているじゃないですか。
勉強会や講演会などで頻繁に利用していたんですけどねぇ。
問題の中心はメニューに書いてある者よりもグレードの低い食材が提供されていたということでしょうか。
金額もそれに応じてさげるなりすればよかったのでしょうに。メニュー表も金額もそのままとなれば、みんな怒りますよね。
でも、必要な食材が必要な時に手に入らなくなるのは自然が相手なので、これはある意味仕方ないんじゃあないでしょうか。
魚は漁をしても獲れないこともあるでしょう。野菜も天候不順で穫れないこともあります。家畜も伝染病で・・・
と考えると、流通量の少ない食材になればなるほど安定して供給出来ないのも理解できます。
逆に考えてみましょう。食材の納入は不安定であることを受け入れてしまうのです。
そう考えると、「メニュー」というか、「メニュー表」というのが、ひとつの対策のキーポイントになるのではないでしょうか。
つまり、予め用意したメニューのとおりに作るから無理が生じるのです。
逆にいえば、毎日メニューを書いているレストランでは、原理的にはこの問題はおこらないのです。
だって、食材が入らなければそれを書かなければいいんですもの。
毎日メニューを作り変えるのはソレに対応したシステムを作ればそんなに難しいとは思えません。
あるメニューに必要な食材が入ってこなければメニューを入れ替える。
そんなに難しいことではないと思います。
メニューの印刷が大変?ならタブレットでメニューを見せればいいのでは?
また、小部数短時間印刷に対応してくれる印刷屋さんもありますよね。
予約してくれた人には?予約時に一言いえばいいですよね。
ホテルに入っているくらいのお店ですから、そのくらいのコストを掛けることもあまり問題にはならないでしょう。
と、ここまで書いていて気が付きました。この問題に憤りを感じていた理由がです。
結局、『みんな思考停止していたことを許容できない』んですね。
料理を作る人、お店を経営する人のそれぞれが、まあそんなものかな。と思って、
食材供給の不安定な状況を根本から改善するわけでもなく、
メニューを変えるわけでもなく放っておいたことに対して不満を感じているのです。
商習慣?おかしな習慣なら替えましょうよ。
前任者がやっていた?関係ないですよね。
まず、考えよう。そして動いてみよう。
多分、それが一番大事なんですよね。