わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

日焼け止め

昨年に封を開けた日焼け止めは破棄してください

温かい日がどんどん増えてきました。

おひさまも随分高くまで上がるようになってきましたね。

 

それに伴い、日焼け止めによる皮膚トラブルも出ています。

昨年使用し、残っている日焼け止めを塗ってかぶれたという話もチラホラと。

 

どうも日焼け止めの成分が変質してしまっているようです。

それにかぶれたのでしょう。

 

時間的な経過により一部化学的に不安定な成分があるのかもしれません。

一般的に日焼け止めはそのシーズンで使い切ることを想定していますので、

翌年まで保管することは考えていないのかもしれませんし、

開封することにより空気に触れて酸化してしまうのかもしれません。

 

いずれにしても古くなった日焼け止め自体がリスクとなりますので、

昨年使った日焼け止めはきちんと破棄して、新しいものを購入したほうが良さそうです。

少なくとも昨年秋から使わずにほったらかしになっていた日焼け止めは

使わないことを強く推奨します。

 

注意喚起でした。

日やけどめ、塗ってます?

朝の雨からの快晴でしかも最高気温は20度超えですって。

 

こういう日はしっかりと日焼け止めを塗らないといけませんよね。

単位時間あたりの日光の紫外線量は太陽の高度に関連します。

3月中旬の太陽高度は9月下旬と同じくらい。

つまり結構高くなっています。

そして雨が降り大気中の紫外線散乱物質でもある微小なチリが一掃された日には

一層の注意が必要となっています。

 

日焼け止め、しっかりと塗りましょうね。

そして汗もいっぱい出ますので、こまめに塗り足しましょうね。

夏だから頬の「はたけ」が目立つんだ(2019年8月)

夏にも関わらず、湿疹のために頬部の一部の色素が抜ける、

単純性粃糠疹、いわゆる「はたけ」の患者さんが目立つようになりました。

 

そもそも、はたけの好発時期は冬です。

冬になり、ほっぺたに湿疹ができる。

湿疹部分には色素の新生が落ちるために結果として周囲の皮膚との

色の差が目立ち、症状として見えてくる。

というのがはたけです。

そもそも最初の湿疹は乾燥からの湿疹なので、冬によくできるのですが、

ここ数日はたけの患者さんを見るようになりました。

なぜでしょうか?

 

原因は日焼けです。

先程述べたようにはたけの原因は湿疹部とその周辺皮膚との色素の差です。

冬のはたけは湿疹部の皮膚の色が白くなるためにより目立つのですが、

どうも夏のはたけは周りの正常な皮膚が日焼けのためにより黒くなり、

色の差が目立ってくるということがあるようです。

 

ではどうするのか?

当然湿疹があることが望ましいことでは有りませんので、

湿疹はさっさと治すに限ります。

あとは周囲の色素が増えないようにすること。つまり日焼け止めですね。

しっかりと日焼けしないようにブロックしてあげればこれ以上の悪化は食い止められます。

 

そして、時間が経過すれば、湿疹部分の皮膚には色素の新生が進み、

周辺部の日焼けは引いてくるので、相対的な色の差は軽減する。

ということが期待できるのです。

 

夏のはたけは日焼け止めが一番の対処法なんですね。

NHK「あさイチ」にて掲載?されました。 2017年9月13日

本日のNHK「あさイチ」に出演?掲載?されました。

・・・まだ見ていませんが。

 

テーマは古い日焼け止めに気をつけろ。

ということで当院を受診された方にある傾向がありましたので、

そのお話について。

ボード一枚だったので、気がついた方は少なかったかもしれませんが・・・

 

このような形で古くなった塗り薬や化粧品などについての注意喚起がなされるのは

とても意味のあることだと考えてます。

みなさんも気をつけてくださいね。

 

ステロイド外用薬に日焼け止めの効果はありません

 

そんな話をしている先生がいるとかいないとか?

それは誤解じゃないんですかね。

 

日やけによる影響は短期的なものと長期的なものに分けることができます。

短期的なものは、炎症。

長期的なものは、光によるDNA損傷と、光による組織変化(光老化というものですね)

に分けることができます。

 

ステロイド外用薬で抑えることができるのは前者のみですってば。

 

たしかに、炎症はステロイド外用薬で抑えることができます。

なので、日に焼けたあとに赤くなってヒリヒリしてきたり水ぶくれになったときは

皮膚科に来て、ステロイドを処方されれば良くなりますよ。

 

でも、DNA損傷と、光老化はステロイド外用薬を持ってしても

抑えることはできないのです。

だから、紫外線を抑えたいのであれば、日焼け止めをしっかりと塗ることが必要になるのです。

男性の日焼け止め、胸にもしっかりと塗って下さい。

むう、ぬかったわぁ。

というわけではありませんが、週末に思いっきり日焼けをしてしまいました。

 

頭部は帽子でカバー。首も帽子から垂れる首覆いでカバーしました。

旧日本兵とバカにされましたが・・・

(Amazonで買えるのね・・・びっくりですが)

ちなみに購入したのはこっちです。

 

いやあ、しっかりと日焼けどめを塗っていたのですが、

胸元は盲点でした。

 

考えてみたら、世の中で出回っている日焼けどめを使うべき部位の絵ですが、

女性対応なんですね。

女性は胸元が大きく開く状態では外には出ませんものね。

 

というわけで、男性の方は胸までしっかりと日焼け止めを塗りましょうね。

 

子どもの運動会に持っていった方がよい日焼け止めとは

今日は運動会が全国的に行われる日でしょうね。きっと。

 

ということで、今回は日焼け止めのお話です。

皆さん何を持っていきますか?

我が家はこれを持っていきます。

 

NOVさんは当院でも積極的にお薦めしているメーカーさんです。

もともとかぶれを起こしにくい製品を作るということがコンセプトのメーカーさんですから、

安全性については非常に安心できるメーカーです。

きちんと塗ってみての刺激感テストも行っていますし、

紫外線吸収剤は入っていません。散乱剤のみ使用している製品です。

 

このミルク、非常に塗りやすいのです。

また、落としやすい。

石鹸でゴシゴシしなくても、お湯でさっと流すだけで落ちるのは便利です。

SPFは32と控えめですが、子どもにはどれだけSPFの高いものを使っても、

汗で流れ落ちてしまうので、あまり意味は無いんですね。

2-3時間おきにしっかりと塗り足してもらえればこのくらいのSPFでも十分に問題なく使用できます。

 

ということで我が家は上の娘の運動会には下の娘用にこれを塗ってあげるのです。

あと、面倒くさがりのパパさんにも結構便利ですよ。

さっと取ってさっと塗る。

スクンケア用品は楽ちんなのが一番なのです。

興味を持った方、ぜひお試しあれ。

去年買った日焼け止めを使っていませんか?

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外来で診察をしていて気になったことです。

どうも去年買った日焼け止めを今年使用して荒れた人がいるようなんですよね。

昨年のものを今年使用することはお薦めしません。

 

日焼け止め自体でかぶれることはほとんどありません。

小さな子どもやアトピー乾燥肌持ちの子で経験しますが、

健康な大人ではまず見たことがありません。

でも、それは新品の場合。

劣化したものがどうなっているのか?

実はよくわかりません。メーカーでも把握していないかもしれません。

でも、化学物質ですから時間の経過とともに変性を起こすことは十分に考えられます。

チューブを開けると入ってきてしまう空気や酸素が原因だったり、

温度変化が原因だったり。場合によっては紫外線かもしれません。

 

化粧品やスキンケア用品だって化学製品です。

時間が経つと必ず変質する可能性は考えなければいけません。

ですから、きちんと新品を購入して、新しい物を使いはじめる。

シーズンが終わるときには余っているものは捨てる。

という風に、しっかりと後始末をすることが大きな予防になります。

 

だってねえ、

日焼け止めを予防するハズのスキンケア用品でカブレてしまって、

夏になる前から色素沈着を起こすなんて、イヤですよねえ。

 

というわけで、古くなったスキンケア用品はきちんと捨てて下さいね。

 

乳児の日焼け止めはどうすれば良いのか?

この質問も外来で良く聞かれる質問です。

結構難問ですが、少し考えてみましょう。

(なお、乳児ですので、生後1歳までの赤ちゃんに限ってのお話です。理由は後述)

 

まず、根本的なところから考えてみましょう。

日焼け止めはなぜ使うのか?

答え:皮膚の紫外線に対する露出を減らすため。

ですね。それが最終的には皮膚の老化を抑え、皮膚がんの発生を抑えることになります。

 

では、赤ちゃんの場合はどうなのか?

紫外線に露出する場合は、どのような場合なのか考えてみましょう。

もちろん外にでる時ですよね。

では、赤ちゃんはどのような状態で外に出ていますか?

ほとんどの場合はベビーカー、抱っこひも、おんぶなどの形で外出しているのでは無いでしょうか。

少なくとも、自分ひとりで勝手に歩くことは有りませんよね。

 

と、ここまで考えると一つ疑問が出てきます。

本当に気をつけるべきは赤ちゃんなの?ということです。

そうです、お母さんの方が実は重要な要素なのです。

 

自分で歩かない赤ちゃんはいつもお母さんと一緒です。

なので、まずお母さんが気をつけるべきなのです。

・日向を歩かない

・日光の強い時間帯(正午+-2時間など)に外出しない

など、お母さんが少し気をつけるだけでも、ずいぶん日光への露出を減らすことが出来ます。

 

また、当然ですが、日焼け止めが赤ちゃんにカブレを起こすリスクも有るでしょう。

皮膚の弱い赤ちゃんはそのリスクは成人よりも高いと考えられます。

 

そうやって考えると、お母さんは十分に気をつけることが出来るなら、

日焼け止めを使うメリットは、他の年齢の子どもに比べてあまり多くないことが分かりますよね。

 

でも、これは一般的なお話です。

・どうしても外出しなければいけない人

・南国に居る/行っている人

・保育園など、お母さんの目が届かない時間が長い人

については、日焼け止めは塗ったほうがよいでしょうね。

 

そして、日焼け止めが必要な場合ですが、

無理にSPFを上げる必要は無いです。25-30もあれば十分。

その代わり、汗で日焼け止めが流れてしまいますので、

2時間おきくらいに塗りたしをすること。

帰宅直後にシャワーで洗い流すこと。

をしっかりと、行ってくださいね。

 

最後に当クリニックおすすめの日焼け止めを挙げておきます。

成人ですが、皮膚テスト済み。ほとんど刺激感のない製品ですので

オススメですよ。

NOV ノブ UVローション EX SPF30 PA++ 35mL

去年の日焼け止め、使っていませんか?

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今朝のニュースをなんとなく見ていたところ、日の出の時間が出ていました。

4時台にもうお日さま、登っています・・・

 

さて、診察をしていると、時々顔の湿疹の女性の患者さんが受診されます。

・・・いや、時々という言い方は不適当かもしれません。最近少し多いんです。

症状は左右対称性にほっぺた、おでこを中心とする少し赤い湿疹。

特にこのような症状を起こす場合、化粧品に負けている可能性が高いのですが、

詳しく話を聞いても、そのようなお話は無いとのこと。

 

ふと気がついて、一つ話を聞いてみました。

「日焼け止め、去年買ったものをそのままつかっていませんか?」

えへへー。

 

それだ!

 

日焼け止めでかぶれることもありますよ。

特に昨年購入して、まだ残っているからとそのまま保管していた日やけどめでかぶれること、ありますよ。

 

理由ですが、あくまで推論ですが、多分日焼け止めの成分が時間とともに劣化変質していること。

もちろん、日焼け止めの主成分だけではなく、その他の添加物でも同様の事が起きるかもしれません。

 

対処法はたったの一つ。

去年買った日焼け止めは捨てましょう。

できれば、年末の大掃除の時に捨ててもいいかもしれませんね。