さて、今回も花粉症と皮膚の話をしていきましょう。
前回は鼻の話をしたので、今回は目の話です。
花粉症で目の周りの皮膚に湿疹を作る方も多くいますが、その原因はいくつかに分けることができます。
それに応じて治療法も考えていきましょう。
まず、最も多いものは結膜炎による皮膚のかゆみです。
結膜とはそもそも瞼の裏側に位置しています。
したがって、瞼の表側にも同様の炎症が起きることもよくあります。
そのために痒くなってしまうのです。
また、花粉症そのもので痒くなることもあります。
花粉皮膚炎と呼ばれることもありますが、花粉そのもので負けてしまい、皮膚が赤くなってしまいます。
もうひとつ忘れては行けないのが、擦る事による湿疹です。
前項でもお話しましたが、擦ることにより湿疹が悪化することはよくあるのです。
目が痒いので目の周りを擦ってしまう。
そのために湿疹ができてしまう。そして、目が痒くなる。
そんな悪循環を作ってしまうことにも注意が必要です。
この3つが花粉症に伴う瞼の湿疹の原因となります。
したがって、対策もそれぞれ考える必要があります。
まず結膜炎の影響。
これは結膜炎を何とかする必要があります。
目薬や飲み薬で瞼の湿疹を抑えることができるのです。
間接的ですけどね。
ついで花粉皮膚炎。
こちらはこまめに洗顔を行い、花粉そのものを落として上げる必要があります。
最後に擦れによる湿疹。
こちらも前項と同じ。保護と、湿疹対策ということになります。
湿疹対策にはステロイドの塗り薬がよく効きます。
しかし、ここにも気をつけるポイントが幾つかあります。
このお話は次回進めていきましょうか。