one way , one diseaseという考え方があります。
このone wayと言うのは気道のこと。
気道のどこかに病気が起きれば、別の部分にも波及するという考え方です。
詳しい話は耳鼻科や呼吸器科の先生が得意でしょうが、
副鼻腔に症状があれば、その症状は下の気管支に影響するという感じで受け取ってもらえれば
良いでしょう。
同じことは皮膚にも言えるんじゃないかな?
と思うんです。
昨日の話で書きましたが、ある皮膚の周囲に炎症が存在するときには
皮膚にも影響が波及します。
その理由は2つあります。
ひとつ目は単純に炎症が皮膚にも拡大するということですね。
例えば、目薬でかぶれた場合。
まず弱い目の中に影響が出てきます。
しかし、その状況を放置しておくと、その影響は目の中をこえて、まぶたに拡大し、
さらにそれは頬や眉間の皮膚にも広がります。
これは最初結膜のみに生じていた炎症が徐々にその周囲の皮膚にも波及したせいでしょう。
もう一つの理由は掻爬すること。ひっかくこと。
どうしても、掻爬する行動は炎症の部分の外まで広がります。
掻爬により皮膚が荒れて炎症が出現するのですが、
そのためにその範囲は当初の掻きたかった部分の周囲にまで拡大してしまいます。
だから、湿疹はだんだん広がっていくのです。
したがって皮膚についても最初に書いたようなone skin , one diseaseという考え方が、
必要になるのです。
何か皮膚や粘膜にトラブルが発生した場合、
その周囲までしっかりと気を配るようにしてくださいね。