今週街を歩いているとしっかりとしたスーツ姿の親子を目にするようになりました。
そうです、受験シーズンの到来です。
いまは幼稚園と小学校でしょうか?
そして年が明けたら中学、高校、大学の受験が始まりますね。
もちろん受験生の皆さんは毎週のように模擬試験を受けていることかと思います。
その受験生の悩みのタネの一つに手汗がありますよね。
今回はその手汗の対策についてお話をしていきましょう。
受験当日、受験会場まで使える方法についてお話をしていきましょう。
手汗対策ですが、大きく分けて試験開始前に行う治療法と試験中に行う対策に分けられます。
試験中は持ち込み品に制限がかかりますので、簡単なものしかありませんが、それでもできることはありますよ?
試験前の対策ですが、こちらは汗の出る量そのものを抑えることになります。
有効期間は半日程度ですが、
「塩化アルミニウム液」
は汗の出る管そのもに変化を起こし、汗の量を減らすことが可能です。
なので、受験当日、出かける前に一回手のひらに塗る。
そして会場に入る直前にももう一回手のひらに塗る。
それだけでもずいぶん違ってくるかと思います。
また、可能であれば試験中のトイレ休憩タイムやお昼休みにも塗れるといいんでしょうけどね。
ただ気をつける点がいくつかあります。
汗が出なくなるので乾燥すること。そしてときにかぶれることがあります。
なので、事前に予めテスト塗布を行うことをおすすめします。
受験当日のタイムテーブルを確認し、それに合わせた時間に実際に塗ってみる。
可能であれば朝なら朝開始と開始時刻も合わせてみる。
それで問題がないか実際にやってみましょう。
また試験会場への持ち込みについては学校側に事前に確認することが必要となります。
どこまで持ち込めるのか?教室まで?それとも入り口まで?
本人が持ち込める?付添の家族まで?
その制限については学校次第ということになりますので、余裕を持って確認する必要がありますよね。
また、必要であれば診断書を予め提出するという作業が必要になるかもしれません。
そうなると診断書の有効期間を学校に確認し、その範囲内に皮膚科を受診して診断書を書いてもらうという
工程も必要になってきます。
カレンダーとにらめっこしながら日程を組んでいく必要がありそうです。
もう一つはテスト中での対策。
汗ですから拭いてしまえばいいのです。当たり前ですが、こちらも事前に準備が必要ですよね。
大きなタオルを持っていく?それとも手袋をしてしまう?制汗ワイプを使うのも一つの方法です。
いずれもその瞬間での汗対策には有効ですよね。
ただこちらも事前準備は必要になります。
まずそれらのグッズを試験中に机の上に広げていられるのか?こちらも志望校に事前に確認しないといけないですよね。
合わせて診断書が必要になるかもしれません。
また特に手袋が問題になるでしょうが、手袋をしたまま鉛筆を握って普段どおりの力だ出せるのか?
こちらは事前に準備と言うか慣れる必要があるかもしれませんん。
あとはどの程度のタオル・手袋の枚数が必要になるのか?この枚数も事前に実際に試してみないとわからないでしょう。
実際にやってみて評価を行う必要がありそうです。
こうして述べてみるとおもったよりも多くの対応策があるのではないかと思います。
ただし、予め確認し、テストを行うべきことがたくさんありますよね。
直前にバタバタしてもあまり良いことがなさそうです。
来年の受験前に今のうちに準備を開始したほうが良さそうです。
なお、当院では塩化アルミニウム液20%を用意しております。
こちらは処方箋医薬品ではないので、初回に受診し、診断を受けたあとは
診察無しで購入することが可能です。(100ml、1000円です)
受付に声をかけていただければ準備させていただきます。
なお、通常はあまり多くの量が出る薬品ではありませんので、予め在庫の確認を電話で事前にしていただけるとありがたいです。
できるだけ在庫を用意しておくつもりではありますが・・・
診断書については診察を行い、そのときにお渡しすることは可能です。
こちらも実費を頂く形になりますのでご了承ください。
最後に、心配されている方もいるかと思いますが、多汗症の問い合わせをした、診断書を渡した。
そして多汗症があるから受験では不利になるのではないか?
と思われる方もいるかと思いますが、当院の見解としては
「多汗症がある事自体が合格判定で不利になることはないのではないか」
と考えております。
志望校はその受験生の万全の力が見たいのであり、その受験生のみが有するハンディキャップは
極力減らした上で受験に望んでもらいたいと考えているはずです。
だって、多汗があるから本来優秀な学生さんを獲得できないというのももったいない話ですから。
なので、しっかりと対策をして、万全の体制で当日を迎えられるようにしましょうね。