わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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性差

書評:子どもを伸ばす「生まれ順」子育て法 著:高濱正伸

子どもを伸ばす「生まれ順」子育て法 (朝日新書)

子どもを伸ばす「生まれ順」子育て法

著:高濱正伸

 

子どもをお持ちのお母さんであれば、ほとんどみんな知っている、

花まる学習会の主宰者です。

彼の今までの経験から気づいてきた、子ども達の育て方についての本です。

 

過去の学説その他の余計な情報は出てきません。

多くのお母さんの話を聞いて感じたことをまとめた書籍です。

一般に、様々なデータを持ち出すと説得力は増すのかもしれませんが、

論点はボケてしまいますが、この本ではそのようなことは有りません。

独断であり、問題も有るのかもしれませんが、著者の圧倒的な経験値は

その疑問に対する答えでも有るのでしょう。

 

長男長女、次男次女、末っ子、双子、一人っ子・・・

兄と弟、兄と妹、姉と弟、姉と妹・・・

兄弟の関係性は生まれた時にある程度決まっているものです。

そして家族の中での役割を「担わされていく」、人間関係を「作らされている」なかで、

それぞれの傾向が出てくるのはある意味当たり前のことです。

その傾向を見抜き、対策を考えることは経験を積んだ専門家しか出来ません。

学者には出来ないのです。

 

それぞれの傾向を読んでいると、全くもって然り。

確かに診察室のなかでも現れている印象を受けます。

 

上手に物事を進める基本は、最初に良質な知識を仕入れることです。

子育て中のお母さんは必見の書ですね。

おすすめします。

 

 

また、実はこの本の珠玉は最終章と言っても過言では有りません。

お母さん自身が上の子か、下の子かで、当然お母さんの性格の傾向が決まります。

ということは、子育ての傾向もこれで決まってくるんですね。

母親として、自分の子育てのクセが当然出てくるので、

それを認識しつつ子育て・親育てすることも大事なことなのでしょう。

 

子育てに悩むお母さんも、そのお母さんに心を痛めているお父さんも

必読です!!

虫刺されに性差は有るのだろうか?

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今回は夏らしく虫の話をしていきましょう。

 

虫さされ、男女に差があるのかどうか考えてみましょう。

 

 

まず、家の中の虫です。

ダニとかノミとか、ナンキンムシとかですね。

うーん、これらの虫はあまり男女を区別して刺すことはなさそうです。

むしろ、家族中に発生していることがひとつの目安となるので、

明らかな男女差はないように思えますね。

 

ついで家の外の虫です。

蚊とか毛虫ですね。

これも、来院患者さんの割合を見る限り、男性と女性では差はなさそうですね。

でも、診察をしていて気がついたこと。

それは刺された数です。

明らかに男の子の方が多く、症状も激しいです。

女の子は逆に数は少なめだったりします。

 

つまり、こういうふうに考えられるかもしれません。

外で虫に刺されるのは男の子の方が多い。

しかし、病院に来る確率は女の子の方が多いので、

結果として男女差はない。

しかし、症状は男の子が悪い。

 

とかんがえると、辻褄が合うかなあ。

 

 

とかなんとか考えながら仕事をしています。

考えることはたくさんあり、非常に面白いですよ。