今回も春のお話です。
特にアトピーのお話をしていきましょうか。
毎年、この時期になるとアトピー性皮膚炎や乾燥肌の子が「悪くなった」と言って受診してきます。
さて、これは何故でしょうか。
はっきりしたことはわかっていないのですが、いくつかの要因が存在しているようです。
・温度の変化
まず考えられるのが温度の変化です。
急に温度の上昇があった時にどうなるのか?
洋服は今までの冬仕様のままですので、逆に大汗をかくことになります。
この汗により、湿疹が悪くなることが考えられます。
・湿度の変化
これも不思議な話かもしれませんが、温度と湿度の関係を考えれば十分に起こりうる話です。
というのも、温度が上がれば湿度は下がるからです。
では逆に温度が下がった時にはというと、あまり湿度は上がりません。
それは結露の影響です。
気温が上がると、逆に空気は乾燥し、皮膚も乾燥してしまうのです。
・運動量の変化
当然この変化も起こりえます。
冬に家でこもっていた子どもたちが暖かくなり、外に出て遊びに行くようになる。
そうすると皮膚が洋服の中で洋服の繊維に擦れます。
そのために湿疹が悪化するということが起こりうるのです。
最後に
・皮膚の慣れ
というのもあるかもしれません。
冬には冬の皮膚。夏には夏の皮膚があり、春と秋はそれに向けて変わっていく時期
という考え方ですね。
でも、まだ証明されたものではなさそうですが・・・
いずれにしても、今は皮膚の状態は落ち着かない時期です。
しっかりと薬を塗って、乾燥や湿疹をきちんと予防してあげましょう。