わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

天気

天気を読むということ

皮膚科医ですが、天気を読んでいます。

もちろん天気予報をするわけではありません。

天気予報を確認し、毎日の診療の参考にしているのです。

 

まずわかりやすいのは外来の混雑だと思います。

当然天気が良ければ受診する。

しかし天気が悪ければ面倒ですから受診はしない。

ということになるわけですね。実際雨や雪の日は患者さんが減ります。

減りますからスタッフの出勤状況も勘案し外来の予約枠を調整することもあります。

実はお休みをしたいのだけど勤務に出ているというスタッフもいるかも知れません。

でも外来が少なくて手が空けばより少人数で待ち時間なく診療ができますので、

そういう方はお休みができるかもしれませんよね。

したがって天気を読み外来の混雑状況を読むということはスタッフにとっても患者さんにとっても

ベストのポイントが変わってくるということになります。

 

もう一つは天気により病気の出方が変わるということ。

例えば今週は雪が降りました。東京では珍しいことですね。

その環境ではどのような皮膚の病気ができるかというと、

冷えて悪化する病気、濡れて悪化する病気です。

例えばしもやけなどがありますね。

逆に急に気温が上がるときはどうでしょうか?

気温が上がると病原微生物の活動も活発になります。

汗もかきますよね。

なので、水虫、とびび、虫刺されなど多様な疾患が発生することになります。

また慢性的な病気も環境の変化が誘因で悪化することもあります。

アトピー性皮膚炎は汗をかきすぎると悪化することが知られていますから

急激な温度上昇は悪化の要因になるわけです。

 

このように天気を読むことで色々なものが見えてきます。

そして今後気をつけるポイントも見えてくるわけです。

天気を読むことは先を読むことに繋がるのです。

ヘルペスが流行しているのかな?

最近気になること。

ヘルペスの患者さんが結構増えています。

昨年はこのようなことはなかったのですが・・・

 

理由を(後付で)考えてみると、こんな事もあるのでしょうか?

1)運動会

ヘルペスは紫外線が原因で出現することがあります。

従って運動会シーズンの今頃、外で練習をしていると、出やすくなります。

また、運動会の練習で疲れても出やすく成るのです。

保護者も一日外で応援していれば当然出やすくなりますよね。

2)天気がよかった

10月に入ってから好天が続いています。結果日照時間もかなり長い状態です。

外にいればそれだけ紫外線を浴びやすくヘルペスはでやすくなるのです。

また、単位時間の紫外線量もそれなりに多いものがあります。(高度に関係しますからね)

気温で季節を考えていると、相対的に紫外線のケアが弱いまま多くの紫外線を浴びることになります。

3)天気がわるかった

逆に8月末から9月にかけてのいわゆる夏バテの時期に悪い天気が持続しました。

一般的に疲れやすくなるこの時期に悪天候のために家のなかに居ることが

結果的に体力を温存し、ヘルペスができにくくなった可能性はあるでしょう。

同様に外出による紫外線の影響も少なくした可能性は十分に考えられます。

 

・・・こうしてみると、夏の終わりから秋にかけての例年とはだいぶ異なる気象パターンの影響が

今のヘルペスの増加という形で見られるのかもしれません。

 

天気と病気。結構関係あったりもするのです。