商店街はなぜ滅びるのか?
回答、商店と人がリンクしてしまったから
以上。
つまり、ヤドカリとカタツムリのどちらかが幸せなのかという話だと理解しいました。
商店街の形成って、昭和初期だったんですね。
今までは江戸末期から明治の頃かと思っていました。
それよりもずっと歴史が短いことにまずびっくり。
コンセプトとしての、「縦のデパート、横の商店街」という話も、
言われてみると納得してしまいます。
しかし、時代の移り変わりにより、デパートも苦戦するような時代です。
当然、同じコンセプトの商店街も苦戦するのも仕方ないのかもしれません。
どこにでもあるものを普通に売っているだけでは競争できないわけですね。
新たな商業形態である、スーパーやコンビニエンスストアと競合して
量つまり品揃え(これはスーパーですね)と、
質つまり、欲しいものがピンポイントかつタイムリーにおいてあること(これはコンビニかな?)で
どうしても劣勢になってしまうのは致し方ないことなのかもしれません。
また、もう一つの問題は後継者と職住近接でしょうか。
少子化の時代ですから、後継者問題は避けて通れません。
実際に後を継がない子供も増えていますしね。
(余談ですが、学童・思春期を過ごしたところは商店街のすぐとなりでした。
いまはシャッター通りになりつつあるその商店街には同学年の子供も沢山いましたが、
後を継いだ人はほんの僅かです。)
では、赤の他人に商店を継がせることができるのか?
実はこれがまた難しいわけです。
お店のすぐ後ろには自宅がつながっており、住居と商店を完全に分離することができません。
居住者が(商店を経営するときには)使いやすいのですが、
他人に貸しにくい設計です。
また、商店をたたんでもそこで居住する人がいるので、お店だけ営業することができないわけです。
ここまで書くと反論されるかもしれません。
特に駅前のサンロードなどは流行っていると言われるかもしれません。
しかし、サンロードなど駅前の商店街をよーく見てみると・・・
・お店は全国区のものが多いこと
・地元のお店も、特徴があり、有名な一品があること。
ミートショップサトウさんや、おざささんなど有名ですね。
・個性的なセレクトショップがあること
・上に住居が無いこと
に気が付きます。
つまり、前述の職住近接の商店街とは異なり、
商店と住居が完全に分離しているのです。
そのため、お店が(残念ながら)潰れても
テナントとして他のお店を誘致することが簡単にできるのです。
時代とともに、お店の種類も内容も変わってくるのは当然です。
昔は携帯電話も、CD屋さんもなかったわけですし。
その変化にいかに追いつくかが生き残る上では大事なのですね。
最初の問題に移ります。
自分も周りも変化するのだから、衣を自由に変えられる
ヤドカリの方が幸せに思える今日このごろです。