わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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医学書

転勤医師のための荷物収納術5 デジタル化に向くもの向かないもの

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さて、少し時間が空きましたが、今回はデジタル化に向くもの、向かないものと題してお話を進めていきたいと思います。

 

本をデジタル化する時に、なんでもデジタルにすればよいのかというと、答えは否です。

いくつかの考え方がります。

 

まず、その本をいつ使うのか。どんなシチュエーションで使うのか?

毎日何回もいろいろな場所を開ける必要がある本や雑誌は正直デジタル化には向いていません。

比較的頻度のすくない雑誌などはデジタル化に向いているでしょう。

 

どんな題材なのか?

その本が持っている題材も重要なものになります。

写真集や画集は現在のデジタル化の解像度を考えると、デジタル化は向きません。

書籍は比較的デジタル化に向いているでしょう。

漫画は好みが分かれます。私は全部デジタル化しましたが、スクリーントーンのがらがデジタル化により

変わってしまうものもあります。

また、精細なものを見たいのであれば、デジタル化はあまりお勧めできません。

 

いつ見たいのか?

いつでも、どこからでも見たいというのであれはリアルは絶対的に向きません。

いくつかのツールを使いデジタル化してしまえば、インターネットにつながっていればどこから確認することも可能になります。

 

以前は本のサイズなども一つの要因となっていました。つまり、大きな本は物理的にデジタル化できませんでしたからね。

でもいまはだいぶその制約もなくなっています。

 

などということを考えた結果、私はこのような形でデジタル化を進めています。

漫画、小説→原則デジタル化。

トイレにもっていきたい本のみリアル

医学雑誌

症例集に近いもの→デジタル化

写真を確認したいもの→リアル

なにかのテーマに沿っているもの→リアル

医学書→デジタル化

 

さて、ここで問題になってくるのが、教科書と辞書です。

つまり、索引から検索したいものがある本です。

こちらは実際の書籍を持っているのであればそのままにしておいたほうがよいでしょう。

手元において追いたいものならなおさらです。

特にこれらの本はデジタル化はすることはお勧めできません。

なぜならこれらの本の索引を探すことが非常に難しくなってしまうからです。

可能であれば電子書籍版を購入しておくことをお勧めします。

 

転勤医師のための荷物収納術2 空間のコスト

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さて、医師のための荷物収納術の2回めです。

今回はまず、荷物のコストについてお話を進めていきたいと思います。

 

コスト、大事ですよね。

医師にとっては当たり前のように聞く話ですが、

部屋の一つが医学書及び雑誌で占拠されているという話があります。

幸いにしてまだ医学書で床が抜けたという話は聞いたことがありませんが、

多分、床が傾いたり、かしいでいるというのは十分にありうるでしょう。

また、一般に医師は本好きな人も多いですから、更に専門書以外の書籍も加わることになります。

 

ここで考えたいのが空間のコストです。

実際に書籍をおいておくことにより、どれだけのコストがかかるのか考えてみたいと思います。

さて、取り出したるは1冊の文庫本です。

縦15cm,横10cm,厚み2cmの本で660円でした。(計算を簡単にするために概算値を出しています)

このコストを計算してみましょう。

対象となる物件は吉祥寺です。おや、クリニックの上の物件が空いていますね。

24.83平米で月7万8千円です。でも、バス、トイレなどがあるので、実際に使えるのはその1/3と言ったところでしょう。

部屋の高さ2.5mと仮定して、文庫本1冊の占めるコストを考えましょう。

ちょっと計算してきます・・・・

 

 

 

 

 

出ました。

年間0.5円かかっています。

さて、660円の文庫本に対して年0.5円の維持費です。

大体年率にして0.1%を少し切るくらいでしょうか。

 

もちろん、この中には機会損失のコストは考えていません。

機会損失とは、その行為をやめて(今回は本をおいておくことですね)そこに別の物をおいておくことで

得られたかもしれない利益のことです。

 

いかがでしょう。

そして、その本を年に1回見ることもなかったら・・・

と考えると、結構空間のコストがかかっていることが理解できるのではないかと思います。

言い換えましょう。空間対効果は悪くないでしょうか?

もちろん、その本はなによりも大切なモノだと考える方も居るでしょう。

そのようなものはしっかりと取っておけば良いのです。

問題は、そこまで大切ではない本についてなのです。

前項でお話した、たまにしか見ない医学雑誌なども当てはまるかもしれません。

 

では、どうすれば空間のコストを下げることができるのかを、次に考えていきましょう。

転勤医師のための荷物収納術1 はじめに

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そろそろ年度末です。

私の周りでも、人事異動の声が聞こえてきました。

まだまだ友達の先生は医局に所属しており、それに伴って引っ越しも多くなるのです。

今回は、それに絡めて、転勤する医師のための荷物収納術について考えてみたいと思います。

 

お医者さんは一般に本を沢山持っているというイメージをお持ちでしょうか。

もちろん、本も沢山持っています。

でも、はるかに本よりも雑誌を多く持っていることが多いのです。

 

ある学会に所属すればその学会の雑誌が届きます。

みんな幾つもの学会に在籍していますので、その数だけ雑誌は届きます。

また、それぞれの分野についての商業雑誌も沢山持っています。

総合的な雑誌もあれば、随筆がたくさんある雑誌もあります。医師会からも雑誌が届きますねえ。

しかし、医師にとって最も大切なのは症例報告や総論の乗っている雑誌なのです。

 

これらの雑誌はどのように使うのか?

ある特定の分野についてまとめられた論文(これを総論と言います)は、読み物として読めます。

逆にある意味厄介なものは症例報告と呼ばれるものです。

この症例報告は「私はこういった患者さんを経験しました」というお話なのです。

つまり、珍しい病気を持った人、ある特異な合併症を持った人、一般的な治療では良くならず特殊な治療が必要だった人、

世界で始めての病気の人、などなど、

非常にバラエティに飛んでいます。

 

この症例報告の難しいところは、いつそのお話が必要になるかわからないことです。

診断のつかない患者さんについて過去の記録をひっくり返してみる、

とある病気の患者さんに対して一般的な治療法で良くならなかった場合の、第2の方法を考える。

珍しい病気と病気が合併している患者さんの治療を考える。

薬の珍しい副作用を調べてみる。

など、ある時に必要になる「かもしれない」というところが厄介なのです。

その時に過去の雑誌をひっくり返して確認するという作業が必要になるのです。

 

そのため、医学雑誌は捨てることが出来ません。

・・・そして、医師の経験年数とともに雑誌の数が膨大になってしまうのです。

 

多分、このような問題は弁護士さんや学者さんなどにも共通して存在する悩みかもしれません。

でも、医師の場合違うことが一つあります。

転勤が多いのです。ひどい時には年に1回。これを数年繰り返すこともあります。

そのために荷物 の収容というのはとてつもない問題になってしまうのです。

 

次回以降は私の過去の転勤生活で経験した、荷物特に本や雑誌の収納術についてお話をしていきたいと思います。