今回はアトピー性皮膚炎のお話です。
アトピー性皮膚炎の全身療法が始まって6年が経過しました。
現在では多くの方が治療を行っていると考えられます。
適応も生後6ヶ月まで広がっているので子どもたちでも治療中の子は多いです。
そこで問題になってくるのが引っ越しです。
引っ越しにより、医療機関を変える必要があるというのは仕方が内面では有るのですが、
そのときに、前の医療機関から情報を引き継ぐ必要があるんですね。
アトピー性皮膚炎の全身療法を行うにはいくつかの条件が実はついています。
湿疹の面積の広さ、症状の強さを数字にするのですが、それがいくつ以上という形で
条件設定がされています。
ただ、その数字って、調子が良くなると下回ってしまうことがほとんどの例で有るのです。
そうすると引越し先の医療機関で最初に皮膚を見ると該当しない。
という残念な結果になってしまうのです。
そこで大事になるのは前医のデータ。初診時つまり一番悪いときの
数値データが必要になるのです。
そのデータを使用して全身療法を継続することができるのです。
これ、大事なお話です。
なお、その数字がなにかに付いては処方している医師は把握していますので、
引っ越しのお話と同時にデータをほしいといえば、
紹介状にして記載してくれると思います。
できれば数日の余裕を持って、一度皮膚科に相談していただくとよいかと思います。
引っ越しのときの作業は膨大なものでは有るのですが、
アトピー性皮膚炎の紹介状に関しては、全身療法を行っている方は
必ず用意してもらってください。
スムーズな治療を継続するために最初に一手間かけるのが大事です。