子どもを伸ばす「生まれ順」子育て法
著:高濱正伸
子どもをお持ちのお母さんであれば、ほとんどみんな知っている、
花まる学習会の主宰者です。
彼の今までの経験から気づいてきた、子ども達の育て方についての本です。
過去の学説その他の余計な情報は出てきません。
多くのお母さんの話を聞いて感じたことをまとめた書籍です。
一般に、様々なデータを持ち出すと説得力は増すのかもしれませんが、
論点はボケてしまいますが、この本ではそのようなことは有りません。
独断であり、問題も有るのかもしれませんが、著者の圧倒的な経験値は
その疑問に対する答えでも有るのでしょう。
長男長女、次男次女、末っ子、双子、一人っ子・・・
兄と弟、兄と妹、姉と弟、姉と妹・・・
兄弟の関係性は生まれた時にある程度決まっているものです。
そして家族の中での役割を「担わされていく」、人間関係を「作らされている」なかで、
それぞれの傾向が出てくるのはある意味当たり前のことです。
その傾向を見抜き、対策を考えることは経験を積んだ専門家しか出来ません。
学者には出来ないのです。
それぞれの傾向を読んでいると、全くもって然り。
確かに診察室のなかでも現れている印象を受けます。
上手に物事を進める基本は、最初に良質な知識を仕入れることです。
子育て中のお母さんは必見の書ですね。
おすすめします。
また、実はこの本の珠玉は最終章と言っても過言では有りません。
お母さん自身が上の子か、下の子かで、当然お母さんの性格の傾向が決まります。
ということは、子育ての傾向もこれで決まってくるんですね。
母親として、自分の子育てのクセが当然出てくるので、
それを認識しつつ子育て・親育てすることも大事なことなのでしょう。
子育てに悩むお母さんも、そのお母さんに心を痛めているお父さんも
必読です!!