わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

事件

子育てのコスト

という考え方があります。

このコストは金銭的なものだけではなく、時間的なものや、手間なども含むものです。

子育てにかかるコストは年々高くなっているという印象を強く受けるのですが、

今回もそのコストを更に押し上げかねない事件がありました。

 

2014年9月現在、神戸で起きていた女子児童の行方不明事件です。

この事件は、最悪の結果となりました。

 

「もう、小学1年生を一人で歩かせることができないのか」

というのが、現在の考えです。

 

同じくらいの娘を持つ親としては、非常につらいものです。

小学1年生は早く家に帰ってきますが、一人でお使いにも行けない。

図書館にすら一人で行くことができないのは自分が子どもだった時と比較すると、

やるせない気持ちになってしまいます。

(田舎で育ったので、都会育ちの人はまた違った感想をお持ちかもしれませんが)

 

小学生の外出に親が一緒に行く。

このことは親にとっても非常に負担になるものです。

物理的に時間が取られます。

10分お出かけするのに準備も合わせて30分かかるわけです。一人で準備させるにしても。

(実際は面倒を見るので更に時間がかかる)

また、現在行っている作業を中断するので元に戻すのに更に時間がかかります。

 

実際に子どもの付き添いに出かける以上に作業は滞ることになります。

 

人出があればいいって?

どこにありますか?

祖父母が近くにいればいいでしょう。でも、そうじゃないひとは?

共働きの人は?

下に小さな子がいる親は?

(下の子の準備をするのにも時間が取られるのです)

「じゃあ、どうすればいいのさ?」

というのが、現在の心境です。

 

・・・これ、社会に対してもいいものではありません。

子どもを育てるのに手間がかかる。

まあ、これは当たり前かもしれません。

でも、今まで一般的には「手がかからなくなり始めた」

と認識される小学生になっても、現在以上にコストを掛けなければいけない。

ということになれば、どうなるのか?

 

いくつかの影響は出てくるでしょう。

まず、社会の労働力は減ります。確実に。

これは自分の経験からも明らかです。

というのも、人材募集の時には結構応募があるんですよね。

小学生の子を持つお母さんの。

これらの人は社会に出て仕事をすることが難しくなってしまうでしょう。

 

もう一つの影響は、出産の問題です。

もう子どもは産まないよ。最初から子どもを作らないよ。

という流れになる可能性もあるでしょう。

だって、そうですよね。子育てに余計時間を割かねばなりませんから。

出産を希望しない。子どもの数を増やさない。

という変化が起きる可能性もあると思います。

 

一人の親としても、子どもに携わる職業に就いていることを差し引いても

頭の痛い問題です。

食材の偽装問題を考えてみる 逆転の発想は?

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ホテルでの食材の偽装問題のお話が世間を賑わせています。

・・・ていうか、吉祥寺第一ホテルも入っているじゃないですか。

勉強会や講演会などで頻繁に利用していたんですけどねぇ。

 

問題の中心はメニューに書いてある者よりもグレードの低い食材が提供されていたということでしょうか。

金額もそれに応じてさげるなりすればよかったのでしょうに。メニュー表も金額もそのままとなれば、みんな怒りますよね。

 

でも、必要な食材が必要な時に手に入らなくなるのは自然が相手なので、これはある意味仕方ないんじゃあないでしょうか。

魚は漁をしても獲れないこともあるでしょう。野菜も天候不順で穫れないこともあります。家畜も伝染病で・・・

と考えると、流通量の少ない食材になればなるほど安定して供給出来ないのも理解できます。

 

逆に考えてみましょう。食材の納入は不安定であることを受け入れてしまうのです。

そう考えると、「メニュー」というか、「メニュー表」というのが、ひとつの対策のキーポイントになるのではないでしょうか。

つまり、予め用意したメニューのとおりに作るから無理が生じるのです。

逆にいえば、毎日メニューを書いているレストランでは、原理的にはこの問題はおこらないのです。

だって、食材が入らなければそれを書かなければいいんですもの。

 

毎日メニューを作り変えるのはソレに対応したシステムを作ればそんなに難しいとは思えません。

あるメニューに必要な食材が入ってこなければメニューを入れ替える。

そんなに難しいことではないと思います。

メニューの印刷が大変?ならタブレットでメニューを見せればいいのでは?

また、小部数短時間印刷に対応してくれる印刷屋さんもありますよね。

予約してくれた人には?予約時に一言いえばいいですよね。

ホテルに入っているくらいのお店ですから、そのくらいのコストを掛けることもあまり問題にはならないでしょう。

 

と、ここまで書いていて気が付きました。この問題に憤りを感じていた理由がです。

結局、『みんな思考停止していたことを許容できない』んですね。

料理を作る人、お店を経営する人のそれぞれが、まあそんなものかな。と思って、

食材供給の不安定な状況を根本から改善するわけでもなく、

メニューを変えるわけでもなく放っておいたことに対して不満を感じているのです。

商習慣?おかしな習慣なら替えましょうよ。

前任者がやっていた?関係ないですよね。

 

まず、考えよう。そして動いてみよう。

多分、それが一番大事なんですよね。

フッ化水素酸による熱傷

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フッ化水素酸。化学式ではHFですね。

 

つい先日、この薬剤を使った事件がありました。

靴の中にフッ化水素酸を塗って、女性に傷を負わせた男性が、

殺人未遂で逮捕されたそうです。

「殺人未遂?」とおもわれるかもしれませんが、

フッ化水素酸を知っている人間であればそれも妥当と考えてしまいます。

 

幸いなことに私の周りにはこの薬剤の治療を行ったことはありませんが、

HFには皮膚科医としてはあまり接触的に関わりたくはありません。

なぜか?非常にタチの悪い薬剤だからです。

一般的な酸では、皮膚の中で中和されていきます。

そのため、酸の影響はアルカリのものよりも一般的には軽くなってきます。

しかし、フッ化水素酸のたちの悪いことは、体内のCaと結合してしまうことなのです。

特に細胞内のCaがHFにより欠乏してしまうことにより、細胞は破壊されます。

当然血液内からもCaが欠乏しますから、最終的には心臓の動きもおかしくなってしまい、

死に至るのです。

また、神経細胞のCaもおかしくなりますので、めちゃくちゃ痛いそうです。

 

そのような薬剤ですから、靴に塗っていようが死に至る可能性は十分にあるのです。

しかも、犯人はHFの管理者だったとのことですから、その危険性は十分に知っていたと考えるべきでしょう。

塗られた人が傷つくだけでは済まないことを。

 

ちなみに、このHFですが、ホームセンターでも売られています。

よく、汚れが落ちるのです。

しかし、濃度は薄いですが、皮膚につくとやけどすることは変わりません。

見つけても近寄らないようにしています。気をつけて。